安田記念検討１
さっそく安田記念の検討を進めていきます。
ラップをみると前半よりも後半の方が速くなる前傾ラップとなっていることが分かります。
過去１０年のラップは
０１年
３４．５−２２．６−３５．９
０２年
３４．４−２３．２−３５．７
０３年
３４．５−２３．２−３４．４
０４年
３３．７−２３．８−３５．１
０５年
３３．９−２３．５−３４．９
０６年
３４．８−２３．３−３４．５
０７年
３４．１−２３．４−３４．８
０８年
３４．６−２３．３−３４．８
０９年
３３．４−２４．０−３６．１
１０年
３３．６−２２．７−３５．４
０３年と０６年のみ後傾だが、それでも０．１秒、０．２秒と僅差。サンデーサイレンス系の不振はこのラップに原因があります。
また使われているコースにも違いで出てきます。
Ａコース・・・０３，０４，０５年
Ｂコース・・・０１，０２，０６年
Ｃコース・・・０７年以降
今年もＣコースを使うので最近のデータを重視する方がいいでしょう。
安田記念の前哨戦としては京王杯ＳＣ、マイラーズＣが主に挙げられますが、この２つを前走使い。安田記念に出走してきた馬の成績は
京王杯SC(2-2-1-51)
マイラーズC(0-2-5-23)
となっており勝ち馬を出しているものの京王杯ＳＣの成績が悪い。複勝率でみればマイラーズＣの方が成績がいい。しかし、これをＡ，Ｂコース時代とＣコース時代に分けてみると
Ａ，Ｂコース
京王杯SC(2‐2‐0‐35)
マイラーズC(0−0−3−12)
Cコース
京王杯SC（0−0−1−16）
マイラーズC(0−2‐2‐11)
京王杯組が連対馬を出していたのはＡ，Ｂコース時代でＣコースになってからは不振となっている。その代りマイラーズＣから参戦の馬の成績がよくなっている。
これはＣコースになり、中距離的な適性が求められるようになったからである。
07年以降距離延長で3着内に好走しているのは09年3着のファリダット1頭のみとなっている。そのファリダットにしても近10年で最大の前後半2.7秒もラップ差のあるレースを最後方ポツンで着狙いの騎乗がはまったもの。
基本的には同距離か距離短縮の馬が活躍するレースの質である。そう言った面ではＮＨＫマイルと少し被るところがあり、例年のヴィクトリアマイルとは全く別のレースの質である。
今回距離延長で出走してくる馬は
エーシンフォワード
クレバートウショウ
コスモセンサー
サンカルロ
ショウワモダン
ジョーカプチーノ
シルポート
ストロングリターン
ビービーガルダン
例年よりも京王杯ＳＣから参戦してくる馬が多い。
この中で、ジョーカプチーノ、サンカルロに至っては距離短縮の時に良績が集中している。
サンカルロ
距離短縮（3−2−1−1）
同距離（1−0−1−4）
距離延長（0−0−0−5）
距離短縮の着外1回は高松宮記念の4着なのでほぼパーフェクトな成績。同距離の好走2回はともに休み明けの阪急杯。距離延長時はＧ１好走の後ということもあって人気になるがいつも凡走している。
ジョーカプチーノ
距離短縮（2‐0‐1‐1）
同距離（3−0−0−1）
距離延長（0−0−2‐1）
勝っているのは同距離が距離短縮。距離延長は3着まで。着外の1回がダービーなので無視してもいいかも。
この２頭は距離延長なので今回は危険であると判断できる。ジョーカプチーノは距離延長では3着が2回と期待はできるが、東京の根幹距離のＧ１で得意ではないローテできてしかも不振のローテ。ＮＨＫマイルの覇者だとしても3着にも来ないと見る。
3着内の馬の条件として考えられるのは
・国内のレースであれば前走5番人気以内か6番人気以下でも連対している
これは何のレースであっても絶対条件といえる。前走休み明けで人気を背負うが、巻き返してきた馬も見られるので凡走していたとしても見限るのは危険。
今回該当している馬は
アパパネ
エーシンフォワード
サンカルロ
ジョーカプチーノ
シルポート
ストロングリターン
スマイルジャック
ダノンヨーヨー
リアルインパクト
リディル
リーチザクラウン
3着内で考えられるのはこれらの馬。
前走海外レースに出走していた馬の好走条件は
・日本馬ならＧ１であること。
・海外馬ならチャンピオンズマイル3着内
これらが絶対条件。日本馬で海外のレースに出ていた馬は居ないですが、海外のレースに使っている時点である程度力のある馬ということが分かります。
海外馬はほとんどが香港馬ですが、みなチャンピオンズマイルを使ってきています。そして3着内の実績のある馬しか好走していません。今回来た2頭はどちらも4着以下となっています。ビューティーフラッシュは4着といっても0.1秒差なので一考の余地はありますが、主戦ジョッキーが来ない時点で勝負気配は薄いと思います。去年も来ていますが、人気を背負って負けていますし。
