宝塚記念検討 2013年 2

少頭数の上、オルフェーヴルも肺出血で回避。

登録前に回避になっていればもう少し頭数が増えていたかもしれませんね。それほど他の陣営も強いと感じているでしょう。

出走してくれば本命にしている予定でしたので、荒れる要素が増えたということでしっかりと検討していきましょう。

今回は血統について。

前回ダービー馬の産駒は勝ったことがないと書きました。

阪神内回り2200m、梅雨時期の開催、暑くなり始めの季節ということで、スタミナ、底力が必要となります。

ここで重要な血統は

ノーザンテースト

・リボー

・ディクタス

・ロベルト

過去の好走馬の該当馬を見ていきましょう。

12年
1着 オルフェーヴル
ステイゴールド(母父ディクタス、母母父ノーザンテースト
母母父ノーザンテースト
ノーザンテースト3×4のクロス

2着 ルーラーシップ
母母父ノーザンテースト

3着 ショウナンマイティ
マンハッタンカフェ(母父リボー系)
母母父アレッジド(リボー系)
アレッジドの3×4のクロス

11年
1着 アーネストリー
グラスワンダー(父ロベルト系、母母父リボー系)
母母父ノーザンテースト

10年
1着 ナカヤマフェスタ
ステイゴールド(上述参考)
母父タイトスポット(リボー系)
母系にリボー4×6のクロス

3着 アーネストリー
上述参考

09年
1着 ドリームジャーニー
オルフェーヴルの全兄

2着 サクラメガワンダー
グラスワンダー(上述参考)
母母父ノーザンテースト

3着 ディープスカイ
母母父キートゥザミント(リボー系)

08年
3着 インティライミ
母父ノーザンテースト

07年
1着 アドマイヤムーン
父エンドスイープ(父母父リボー系)

06年京都開催のため今回は除外

05年
1着 スイープトウショウ
父エンドスイープ(上述参考)

04年
1着 タップダンスシチー
プレザントタップ(リボー系)

2着 シルクフェイマス
母母父ロベルト

03年
1着 ヒシミラクル
サッカーボーイ(ディクタス産駒)

2着 ツルマルボーイ
母父サッカーボーイ(上述参考)

3着 タップダンスシチー
上述参考
過去10年さかのぼりましたが、27頭中16頭が該当していました。

該当していないのは
ブエナビスタ
エイシンフラッシュ
エイシンデピュティ
メイショウサムソン
ポップロック
ハーツクライ
ゼンノロブロイ
リンカーン

ブエナビスタエイシンフラッシュメイショウサムソンはクラシック馬
ハーツクライゼンノロブロイはダービー2着
リンカーン菊花賞2着、有馬記念2着
ポップロック有馬記念2着
とG1馬またはG1級の力を示していた馬ばかり。

エイシンデピュティは当日の雨の影響でフレンチデピュティの血が騒いだこと。リンクする金鯱賞の勝ち馬。大阪杯ダイワスカーレットの2着。

血統以上に力がある馬たちばかりでした。

今回の出走馬で上に書いた4つの血統を含んでいる馬は
ゴールドシップ(父ステイゴールド
スマートギア(母母父ノーザンテースト
タニノエポレット(グラースタークの5×5のクロス。ただ、リボーが5代内が理想)
ナカヤマナイト(父ステイゴールド
ヒットザターゲット(母母母父ノーザンテースト
フェノーメノ(父ステイゴールド、母系にリボー5×5クロス)
ローゼンケーニッヒ(父シンボリクリスエスの父がロベルト系)

血統面で評価が一番高いのがフェノーメノ天皇賞春はクラブ馬が勝てない歴史があり、オルフェーブルでも勝てなかったが、見事1着。ダービー2着ということで非根幹距離の適正もありそう。

ダービーの2着馬は非根幹距離の適正をもった馬が多い。というより根幹距離では少し足りない馬という認識。
宝塚記念でも
インティライミ
ハーツクライ
ゼンノロブロイ
ダンツフレーム
エアダブリン
ビワハヤヒデ
が好走している。去年ウインバリアシオンも4着まで追い上げた。一昨年もローズキングダムが4着まで。

今回の出走馬でダービー2着馬はフェノーメノのみ。フェノーメノはダービー2着、天皇賞秋2着の実績。さらに血統面が合致しているとなればここは買いですかね。

前走勝っていなければ本来オルフェーヴルと2頭で儲けることができたのですが・・・


天皇賞春で初G1勝利を挙げた馬の宝塚記念成績は
(0-0-0-4)

ビートブラック 9着
ジャガーメイル 8着
マイネルキッツ 7着
メジロブライト 11着

データとしては少ないが、散々な結果。フェノーメノ自身は3歳時距離が長いということで菊花賞を回避し天皇賞秋へ。と思えば今年天皇賞春に出走。どちらかといえばスピードタイプの馬で、中距離馬。前走輸送をクリアしたのは大きいか。メジロブライトも2歳時から活躍して、ダービー3着、菊花賞3着の実績を持ちながら惨敗。メジロブライトと同等、あるいは上といえる実績です。

セントライト記念日経賞を勝っているということで、非根幹距離実績も十分です。

最近のステイゴールド産駒の活躍はいまさらいうまでもなくすごいもので、非根幹距離G1(有馬、宝塚、菊花賞、エリザベス)でとてつもないことになっています。

有馬記念
12年1,2着 11年1着 09年1着 08年4着(7番人気)

宝塚記念
12年1着 10年1着 09年1着

菊花賞
12年1着 11年1着

エリザベス
12年4着(15番人気)

宝塚記念検討 2013年 1

今年の宝塚記念は世間では4強といわれ先ほど登録馬が発表されましたが、12頭と寂しいレースになりそう。
しかも登録馬のうちタニノエポレットとローゼンケーニッヒは条件馬。
サンデーRの4頭だしですが、4強のうち3頭はサンデーR。ここは勝ちに来てるんでしょうね。

そういった面も後半で考察しますが、まずはデータ面から見ていきましょうか。

宝塚記念といえばファン投票、非根幹距離のG1、シーズン最後のG1と有馬記念と共通点が多く、リンクするレースとなっています。

前年の有馬記念で連対していた馬の成績は

(6-3-4-6)

となっていて、有馬記念で連対した馬はここでも好走が約束されたようなものです。

去年の有馬記念の連対馬

1着 ゴールドシップ
2着 オーシャンブルー

オーシャンブルーは出走してきませんし、3,4,5着馬も出走してきません。

そして有馬記念で連対してきた馬の宝塚記念までのローテを見てみると、

1着

メイショウドトウ  日経賞 1着  天皇賞春 2着

グラスワンダー   京王杯 1着  安田記念 2着

マーベラスサンデー 大阪杯 1着  天皇賞春 3着

マヤノトップガン  阪神大賞典 2着 天皇賞春 5着

ディープインパクト 阪神大賞典 1着 天皇賞春 1着 

オルフェーヴル  阪神大賞典 2着 天皇賞春 11着

2着

テイエムオペラオー 大阪杯 4着 天皇賞春 1着

ブエナビスタ  京都記念 1着 ドバイシーマ2着 Vマイル 1着

ブエナビスタ  ドバイワールドカップ 8着 Vマイル 2着

3着

タップダンスシチー OP 1着 金鯱賞 1着

ゼンノロブロイ   休み明け

リンカーン     阪神大賞典 1着 天皇賞春 13着

ポップロック    京都記念 2着 ドバイシーマ6着 目黒記念 1着

着外

シルクジャスティス 阪神大賞典 2着 天皇賞春 4着

グラスワンダー   日経賞 6着 京王杯 9着

シンボリクリスエス 休み明け

タップダンスシチー 金鯱賞 1着

ドリームジャーニー 京都記念 3着 大阪杯 3着

エイシンフラッシュ ドバイワールドカップ 8着

前走勝っている馬でここも勝ったのはディープインパクトのみ。ここを勝つ馬は前走負けていた馬の巻き返し。ただ、前々走は休み明けで重賞で連対していました。これは必須ですね。去年のオルフェーヴルは11着から巻き返しましたが、他の馬は前走掲示板に乗っていました。去年のオルフェーヴルに関しては阪神大賞典の逸走の件で調教再審査で調教もできていませんでしたし、大敗していたとはいえ3冠馬です。この程度の馬でやっと巻き返せるレベル。

今年のゴールドシップを見てみると、

阪神大賞典 1着
天皇賞春  5着

マヤノトップガンと似て、巻き返し可能な成績。瞬発力がない馬なので、京都、東京のような平坦が続く競馬場よりも急坂のある中山、阪神のほうがベターな馬。

有馬記念のほかにリンクレースが

京都記念

同じ2200mのレースということでリンクしているのでしょう。またG1級の馬が出走していることも1つの要因としてあげられます。

ブエナビスタサクラメガワンダーアドマイヤムーンポップロックナリタセンチュリーと活躍馬を出しています。

京都記念の好走馬を探す方法は57㎏以上を背負って好走していたということです。(牝馬なら55㎏以上)

今年の京都記念の連対馬の出走は

トーセンラー

京都記念は56㎏での勝利。過去の凡走馬と同じ戦跡。トーセンラーよりは3着のショウナンマイティのほうがここでは狙えたかもしれない。出ないけど。


これもローテのことで。

宝塚記念のローテとして有力なのは

・58㎏G1

鳴尾記念(旧金鯱賞

実際に過去10年を見てみると、

12年
1着 オルフェーヴル 天皇賞
3着 ショウナンマイティ 鳴尾記念

11年
1着 アーネストリー 金鯱賞
3着 エイシンフラッシュ 天皇賞

10年
3着 アーネストリー 金鯱賞

09年
1着 ドリームジャーニー 天皇賞
2着 サクラメガワンダー 金鯱賞
3着 ディープスカイ 安田記念

08年
1着 エイシンデピュティ 金鯱賞
2着 メイショウサムソン 天皇賞
3着 インティライミ 金鯱賞

07年
2着 メイショウサムソン 天皇賞

06年
1着 ディープインパクト 天皇賞
2着 ナリタセンチュリー 天皇賞
3着 バランスオブゲーム 安田記念

05年
1着 スイープトウショウ 安田記念
2着 ハーツクライ 天皇賞

04年
1着 タップダンスシチー 金鯱賞
2着 シルクフェイマス 天皇賞
3着 リンカーン 天皇賞

03年
1着 ヒシミラクル 天皇賞
2着 ツルマルボーイ 金鯱賞
3着 タップダンスシチー 金鯱賞

毎年1頭は好走馬が出ており、二桁着順からも巻き返しています。

今回この組からの出走馬は

・58㎏G1
ゴールドシップ
シルポート
トーセンラー
フェノーメノ
ナカヤマナイト

鳴尾記念
ダノンバラード
スマートギア


これら以外の組の出走馬の好走馬は
1着

アドマイヤムーン 前走香港G1で3着 前々走ドバイデューティーフリー1着

ナカヤマフェスタ 前走OP特別1着


2着

ブエナビスタ 前走ヴィクトリアマイル1着 前々走ドバイシーマ2着

ブエナビスタ 前走ヴィクトリアマイル2着 前々走ドバイワールドカップ8着

ルーラーシップ 前走香港G11着 前々走日経賞3着 3走前AJCC1着

3着

ゼンノロブロイ 前走有馬記念1着 前々走JC1着

ポップロック  前走目黒記念1着(58.5㎏)

他の路線から来る馬はそれだけ自信があるからこそ出走してくるので、当然成績はいい。また非根幹距離の適正も示していた。

アドマイヤムーン
当年京都記念を59㎏を背負い1着

ナカヤマフェスタ
東スポ杯(1800m)、セントライト記念(2200m)と非根幹距離重賞を2勝。他にももちろん買い要素あり。

ブエナビスタ
2回好走しているが、有馬記念2年連続2着、京都記念1着と非根幹距離でも好走経験あり。ただ根幹距離のほうが得意なので取りこぼした。

ルーラーシップ
当年AJCC(2200m)1着、前年有馬記念でも不利な大外枠なら半年振りのレースにもかかわらず4着。

ゼンノロブロイ
有馬記念1着からのぶっつけ。ぶっつけではさすがに厳しく、3着が限度だった。

ポップロック
目黒記念連覇、有馬記念ディープインパクトの2着、京都記念を58㎏で2着。目黒記念に関しても58.5㎏を背負っての1着。

今回の別路線組は

オルフェーヴル 前走大阪杯1着 非根幹実績:有馬記念宝塚記念菊花賞スプリングS1着

ジェンティルドンナ 前走ドバイシーマクラシック2着 非根幹実績:ローズS1着

タニノエポレット 前走条件戦敗退

ヒットザターゲット 前走目黒記念4着 非根幹実績:小倉大賞典1着

ローゼンケーニッヒ 前走条件戦1着

オルフェーヴルに関してはいうまでもなく、非根幹距離では最強馬。去年も巻き返しているくらいなので、あとは状態だけ。兄ドリームジャーニーも非根幹距離では強かった。ただ、気になるのは、連覇した馬がいないこと。有馬記念は連覇した馬が何頭もいるにもかかわらず、宝塚記念には1頭連覇した馬がいない。勝ち馬が翌年以降出走して3着ないにきたのもテイエムオペラオーが2着したのみ。

大阪杯を見る限り、普通に走れば勝てるレベルなんですけどね。

2着だったショウナンマイティ安田記念2着、3着エイシンフラッシュは香港のG1で3着、6着のヴィルシーナヴィクトリアマイル1着。

ジェンティルドンナですが、こちらは逆に根幹距離でこその馬だとおもいますね。ジェンティルドンナはダービー馬ではありませんが、3歳牝馬ジャパンカップを勝ってしまうくらいですから。父ディープインパクトも日本で唯一の負けは非根幹距離の有馬記念でした。また、ダービー馬の産駒から勝ち馬は出ていません。

ブエナビスタも2着2回ですが、父はダービー馬のスペシャルウィーク。ダービー馬自身も勝ったのは3冠馬しか勝てていませんので、適正がまったく逆なのでしょう。

オルフェーヴルジェンティルドンナをこの舞台で比較するなら、オルフェーヴルが完全に上でしょう。
ジャパンカップは斤量差、根幹距離適正の差、状態面の差がでてのあの着差です。

またゴールドシップとの比較ではオルフェーヴルよりも下、ジェンティルドンナよりも上というくらいでしょう。ゴールドシップこそ、海外に行くべき馬だと思うんですけどね。

ヴィクトリアマイル 2013予想

サウンドオブハート
ヴィルシーナ
アイムユアーズ
ハナズゴール
ドナウブルー

本命はサウンドオブハート。社台が強いレースなので、外枠ということもあり厳しいのは承知の上で本命。
桜花賞4着、前走重賞勝利、サンデー×ノーザンダンサーの血統構成。どれをとっても文句なし。年明け京都金杯で牡馬相手の重賞に出走している点もいい。池添が遠征中止する前から乗ると決めていた馬で、調教師も来年で定年。ここがG1のラストチャンスかもしれないので、渾身の仕上げと見る。

対抗はヴィルシーナ。去年G1で2着4回とジェンティルドンナさえいなければという馬。実績はNo.1。桜花賞2着で同じ舞台のクイーンCの勝ち馬でもある。クイーンCの勝ち馬はコイウタホエールキャプチャと2頭の勝ち馬を出しているので強調できる材料。対抗の評価にしたのは血統。父サンデー系×母父ミスプロ系の馬の東京のG1では勝ち馬は去年のNHKマイルのカレンブラックヒルのみ。無敗の逃げ馬がやっとジンクスを破ったが、それまでは2着が限度の組み合わせ。ヴィルシーナ自体2着の多い馬だが、馬のジンクスとは関係なく2着までと見るのが妥当か。

単穴はアイムユアーズ桜花賞3着、阪神JF2着とマイルで勝ちこそないものの、世代上位の実績。前走は得意の1400mで負けているのでここまでの人気落ちはおいしい。阪神牝馬Sはクィーンズバーンは逃げて粘ったが、他の上位陣は10番手以降から追い込んできた馬。叩き2戦目で良化必至。

ハナズゴールは△評価まで。瞬発力では出走馬中1位だが、馬体の小さい馬はこのレースでは厳しい。調教後の馬体重で大幅に増えているが、これも疑問。牝馬戦ということで馬群は団子状態のまま直線をむくと思われる。そうなると周りの馬にあたり負けをする可能性がある。
440kg以下で馬券に絡んだ馬は

ディアデラノビア 432kg
デアリングハート 432kg
ドナウブルー   432kg

ディアデラノビアデアリングハートは前走牡馬相手の重賞に出走。牡馬相手に走っていると、こういったところでも有利に運べるようになる。ドナウブルーは外枠発走から2番手につけ、馬群に飲まれることはなかった。

ハナズゴールは内枠で、差し追い込み馬。重賞に出走し始めてからは出走馬が14頭以下のときしか好走していない。

14頭以下(2−0−0−1)唯一の4着以下も札幌記念の4着なので価値は高い。
15頭以上(0−0−0−5)

この馬のベストな条件は少頭数のスローペースのレース。
また去年の秋華賞以来栗東に滞在していて、関東のレースは久々。美浦の調教では来ないのがこの馬。


穴ではドナウブルー。去年のマイルCS以来繊細を欠いているが、すんなり先行できれば今年も好走可能か。ただ、5歳馬なので3着まで。

今年は上位人気が有力なので、これといった穴馬はいない。マルセリーナと同馬主のメーデイアが出走してきたのは少しなぞが残るが・・・・社台のペースメーカーがいないので、そのための登録か?

ヴィクトリアマイル 2013 2

次は血統についてです。G1とはいえ牝馬限定戦ですから瞬発力勝負になることが多く、こうなるともちろんサンデー系が強いレースとなっています。

06年
1着 サンデーサイレンス×ニジンスキー
2着 サンデーサイレンス×ノーザンテースト
3着 サンデーサイレンスポトリリャゾ(ナスルーラ系)

07年
1着 フジキセキ×ドクターデヴィアスアホヌーラ系)
2着 ロイヤルタッチ×ミナガワマンナシンザン産駒)
3着 サンデーサイレンス×ダンチヒ

08年
1着 フジキセキ×デインヒル
3着 アドマイヤベガ×トップサイダー

09年
2着 クロフネ×サンデーサイレンス

10年
1着 スペシャルウィーク×カーリアン
2着 アグネスタキオン×エーピーインディ

11年
2着 スペシャルウィーク×カーリアン

12年
1着 クロフネ×サンデーサイレンス
2着 ディープインパクト×ベルトリーニ
3着 ディープインパクト×マルジュ

毎年サンデー系の血をもつ馬が好走しています。サンデーを持たずに好走したのは
ウオッカ(父タニノギムレット
ショウナンラノビア(父フレンチデピュティ
ニシノブルームーン(父タニノギムレット
アパパネ(父キングカメハメハ
レディアルバローザ(父キングカメハメハ

タニノギムレットキングカメハメハはどちらもNHKマイルで好走したダービー馬。
フレンチデピュティクロフネグラスエイコウオー等NHKマイル好走馬を輩出した種牡馬。先週のマイネルホウオウの母父もフレンチデピュティでした。

いえることは

【1】父か母父にサンデーの血を持つ
【2】サンデーを持たない馬はNHKマイルにゆかりのある血統を持っている

どちらにも該当しない馬は
ゴールデングローブ
レインボーダリア
メーデイア
エーシンメンフィス

これらの馬は年齢的にも高齢ですので、能力的に厳しいでしょう。
アイムユアーズはサンデーを持ちませんが、母父エルコンドルパサーはNHKマイル、ジャパンカップを勝っていますので、該当しているといえるでしょう。

サンデーの血を持っている馬が強いですが、組みあわせとして一番好走が期待できるのは

サンデー×ノーザンダンサー

の組み合わせです。父と母父が逆でも好走馬は出ています。

今回の出走馬でこの組み合わせなのは

ジョワドヴィーヴル
ドナウブルー
ホエールキャプチャ
フミノイマージン
サウンドオブハート

です。07年以外は連対馬を出しています。

ヴィクトリアマイル 2013

2013年5月12日のヴィクトリアマイルの予想していきます。

過去7回の3着内の馬と年齢、主な実績を書いていきます。

06年
1着 ダンスインザムード 5歳 桜花賞1着 前年天皇賞秋3着 前走マイラーズC2着
2着 エアメサイア    4歳 秋華賞1着 桜花賞4着 前走阪神牝馬S2着
3着 ディアデラノビア  4歳 フローラS1着 オークス3着 前走マイラーズC3着

07年
1着 コイウタ      4歳 桜花賞3着 クイーンC1着 前走ダービー卿CT2着
2着 アサヒライジング  4歳 桜花賞4着 オークス3着 秋華賞2着 前走阪神牝馬8着
3着 デアリングハート  5歳 桜花賞3着 NHKマイル2着 前走ダービー卿CT6着

08年
1着 エイジアンウインス 4歳 前走阪神牝馬S1着 芝の成績(3-2-0-0)
2着 ウオッカ      4歳 桜花賞2着 ダービー1着 前走ドバイデューティーフリー4着
3着 ブルーメンブラット 5歳 阪神C3着 前走阪神牝馬S2着

09年
1着 ウオッカ      5歳 天皇賞秋1着 安田記念1着 前走ドバイデューティーフリー7着
2着 ブラボーデイジー  4歳 前走福島牝馬S1着
3着 ショウナンラノビア 6歳 前走卯月S(準OP)1着

10年
1着 ブエナビスタ    4歳 桜花賞1着 オークス1着 前走ドバイシーマクラシック2着
2着 ヒカルアマランサス 4歳 京都牝馬S1着 前走阪神牝馬S13着
3着 ニシノブルームーン 6歳 マーメイドS3着 前走中山牝馬S1着

11年
1着 アパパネ      4歳 牝馬3冠 前走マイラーズC4着
2着 ブエナビスタ    5歳 天皇賞秋1着 ジャパンカップ1位入線 前走ドバイワールドカップ8着
3着 レディアルバローザ 4歳 フィリーズレビュー2着 前走中山牝馬1着

12年
1着 ホエールキャプチャ 4歳 桜花賞2着 オークス3着 クイーンC1着 前走中山牝馬S5着
2着 ドナウブルー    4歳 京都牝馬S1着 前走中山牝馬11着
3着 マルセリーナ    4歳 桜花賞1着 前走阪神牝馬S2着

4歳から6歳馬まで馬券に絡んできています。3着馬は何でもありといった感じですが、連対馬に限ると、3つにカテゴリー分けできます。

〈1〉桜花賞4着以内に入った4歳馬
エアメサイア
コイウタ
アサヒライジング
ウオッカ(4歳時)
ブエナビスタ(4歳時)
アパパネ
ホエールキャプチャ

〈2〉前2走以内に重賞を勝った4歳馬
エイジアンウインズ(前走阪神牝馬S1着)
ブラボーデイジー(前走福島牝馬S1着)
ヒカルアマランサス(前々走京都牝馬S1着)
ドナウブルー(前々走京都牝馬S1着)

〈3〉前年牡馬相手のG1で3着以内の5歳馬
ダンスインザムード
ウオッカ
ブエナビスタ

実績のところに桜花賞を書いていたのはこのためでした。やはりマイル戦ということで、クラシックのマイル戦=桜花賞とはリンクします。
近年穴を開けているのは〈2〉のパターンです。勢いで連続好走する馬たちです。中にはこのレース後いいところなく終わってしまう馬もいますが・・・・
〈3〉の馬たちは歴史に残るような馬たちです。牡馬相手でしかもみな天皇賞秋という層の厚い距離での実績を残していました。

今回の出走馬で1〜3の実績を持っている馬は

〈1〉
ヴィルシーナ
アイムユアーズ
サウンドオブハート

〈2〉
ハナズゴール

〈3〉
ドナウブルーマイルCS3着)

〈1〉の馬たちは前走の成績は不問ですので、アイムユアーズは近走崩れていますが、巻き返し可能と見ます。
ハナズゴールチューリップ賞で熱発明けとはいえジェンティルドンナに勝っていますし、桜花賞に出ていれば4着以内に来れていたと思いますから有力でしょう。
ドナウブルーは牡馬相手のG1に好走しています。ただ過去の3頭よりは少し劣るレベルです。天皇賞秋8着のサダムパテックが勝ったレースですから。

他に気になるのはジョワドヴィーヴルですね。桜花賞と同じ舞台の阪神JFを勝っています。桜花賞は骨折していますので、着順はしょうがないでしょう。


先ほど3着馬は何でもありと書きましたが、連対の馬たちと同等の実績を持っていたのは
11年 3着 レディアルバローザ
12年 3着 マルセリーナ

他の馬たちは先ほどの条件を少しゆるくした条件をクリアした馬です。
06年 3着 ディアデラノビア(2走前に重賞連対の4歳馬、クラシックで好走)
07年 3着 デアリングハート桜花賞3着実績のある5歳馬)
08年 3着 ブルーメンブラット(前走重賞連対の5歳馬)
09年 3着 ショウナンラノビア(前走牡馬相手の準OP勝利)
10年 3着 ニシノブルームーン(前走重賞勝利の6歳馬)

こちらも勢いのある馬か、桜花賞実績のある馬です。ただ基本的に4歳馬の強いレースで、2着まで買うなら5歳以上の馬は疑ったほうがいいでしょう。


他に目立つ実績といえば、
「前走牡馬相手の重賞出走」
です。着順は問わず牡馬相手の重賞に出走していた馬は牝馬限定戦に出てくると強いです。

ダンスインザムード 前走マイラーズC
ディアデラノビア  前走マイラーズC
コイウタ      前走ダービー卿CT
デアリングハート  前走ダービー卿CT
ウオッカ      前走ドバイデューティーフリー(2回)
ブエナビスタ    前走ドバイシーマクラシック
アパパネ      前走マイラーズC
ブエナビスタ    前走ドバイワールドカップ

去年以外の年で好走馬を出しています。去年はグランプリエンゼルアプリコットフィズの2頭が該当馬でしたが、6歳、5歳ということもあり17着、18着に沈んでしまいました。

今回のメンバーで牡馬相手の重賞に出走していた馬は
ヴィルシーナ    大阪杯
ジョワドヴィーヴル 中日新聞杯
ドナウブルー    ダービー卿CT
アドマイヤセプター 高松宮記念
レインボーダリア  マイラーズC
エーシンメンフィス マイラーズC

ヴィルシーナジョワドヴィーヴルは4歳馬ですし、注目でしょう。






 

有馬記念検討3

血統ついて前回書きましたが、今回は該当馬について書いていきます。


ノーザンテースト
オルフェーヴル(4×3のクロス)
トーセンジョーダン(母父ノーザンテースト
アーネストリー(母母父ノーザンテースト
ジャガーメイル(母母父ノーザンテースト
ルーラーシップ(母母父ノーザンテースト


ボールドルーラー
トーセンジョーダン(母母母父ボールドルーラー系)
レッドデイヴィス(父母父ボールドルーラー系)


・リボー
アーネストリー(5代前にリボー)


アーネストリートーセンジョーダンは血統的には有力馬であることがわかります。さらにこの2頭はトニービンの血も含んでいますので、適正は抜群です。そしてこの2頭は今年中山の非根幹距離の重賞を勝っていますのでまさに狙える馬といえます。

アーネストリーの死角というか、不安を上げるとすれば、2500mという距離についてです。以前中山開催の日経賞を使っていますが、4着に負けていますし、着差もつけられています。その後アルゼンチン共和国で2着していますが、スローの前残りですし、ジョッキーは長距離が得意の松岡でした。その後は2000〜2200mの距離で安定した成績を残していますが、正直2500mについては適正が今までより落ちるとしか思えません。また、社台の馬でないということを考えると14頭中11頭が社台の馬ですから孤独な戦いといえます。宝塚はノ^スヒルズ3頭出しで、社台が力を入れていないG1ということもあり、勝てましたが今回はそう簡単にはいかないでしょう。

もちろんアーネストリーにもプラス材料があります。前走天皇賞秋からの参戦は07年〜09年までの勝ち馬がこのローテです。天皇賞、JCを使った馬よりも消耗していないので、使ってきた馬よりも状態の維持は楽となります。

アーネストリーに関してはビービーガルダンで放馬して以来東京2000m、中山1600mと外枠が明らかに不利なレースで大外枠に入れられてる佐藤哲三が今回は外枠に入れられないことを待つしかないでしょうね。

トーセンジョーダン天皇賞でレコード勝ち、JCでブエナと僅差と本格化したといえる成績です。この馬についての不安はJCで好走した馬が有馬記念で好走するは、3,4歳馬だということです。テイエムオペラオーポップロックタップダンスシチーナリタトップロードが5歳以上でジャパンカップで3着に入りましたが、有馬記念では好走できませんでした。これはブエナビスタジャガーメイルにもいえることですね。



ついでにローテのことについても書いていきましょうかね。

ジャパンカップから参戦の馬が一番多く馬券に絡んでいますが、どういった馬が有馬記念できているのか調べててみましょう。

まずジャパンカップで上がり3位以内の馬

02年シンボリクリスエス
03年シンボリクリスエス
04年ゼンノロブロイ
05年ハーツクライ
06年ディープインパクト
08年アドマイヤモナーク
10年ブエナビスタ


人気馬はもちろん、人気薄のアドマイヤモナーク、ディープに勝ったハーツクライも該当しています。

ほかの馬は
01年アメリカンボス
01年トゥザヴィクトリー
05年リンカーン
09年エアシェイディ
10年ヴィクトワールピサ

は上がり3位以内ではないにもかかわらず、有馬記念で3着内にきました。しかもヴィクトワールピサは3歳ですが、ほかの馬はみな5歳以上の馬です。
まず01年は最初の3ハロンが37.1秒と超スローペース。やや重の翌年のレースよりもレースタイムが遅く。完全に前残りのレースでした。アメリカンボスが1枠1番、トゥザヴィクトリーが2枠2番と枠順も内枠。アメリカンボスAJCC中山記念を連勝。トゥアヴィクトリーは当年に非根幹距離G1エリザベス女王杯勝ちとほかにもプラス材料があったのもあります。

05年リンカーンジャパンカップはレコードのレースで、上がり上位の馬は勝ち馬のアルカセットがあがり3位で4角9番手から。ほかに上がり上位の馬は10番手以降に位置していた馬です。リンカーンは4角9番手と勝ち馬と同じ位置にいて上がり5位。3位とは0.2秒差となっていますので、上がり上位の脚は使えていました。しかもリンカーンは3歳時に有馬記念2着とレースの適正はありました。
エアシェイディも上がり5位の脚は使えていましたし、前年の有馬記念で3位と適正はありました。


去年はラスト3ハロンが01年以来となる、34秒代に突入。逃げ馬不在でトーセンジョーダンが逃げることとなりました。ブエナビスタ以外は前にいた馬がそのまま入線。ヴィクトワールピサも枠順は1枠1番でした。



今年のジャパンカップで上がり3位以内の脚を使っていて、今回出走しているのは

ブエナビスタ
ジャガーメイル


リンカーンエアシェイディの例も含めて5位以内と広げると


トーセンジョーダン
エイシンフラッシュ


が含まれます。ただ、ジャパンカップの日の東京の芝の傾向は内伸びの馬場でした。内枠、前にいた馬は必然的に上がりタイムが速くなります。ジャガーメイルブエナビスタは内枠、トーセンジョーダンは前にいた馬。エイシンフラッシュは外枠で直線も外に出していましたので、一番価値があると思います。

有馬記念検討2

今日は血統についてみていこうかと。


複数回馬券に絡んだ馬についてみていけば適性も含めわかってくると思うので、過去に2回以上3着ないにきた馬の血統を見ていきましょう。


過去に複数回3着ないに着ている馬は、

10年2着、09年2着 ブエナビスタ
09年3着、08年3着 エアシェイディ
08年1着、07年2着 ダイワスカーレット
07年3着、06年3着 ダイワメジャー
06年1着、05年2着 ディープインパクト
05年3着、03年2着 リンカーン
04年1着、03年3着 ゼンノロブロイ
04年2着、02年2着 タップダンスシチー
03年1着、02年1着 シンボリクリスエス
00年1着、99年3着 テイエムオペラオー
99年1着、98年1着 グラスワンダー

この辺まで出いいでしょう。こう見ると複数回好走する馬が多いのが有馬記念といえます。ここ最近は前年の好走馬が少なくとも1頭はもう一回馬券に絡んできています。去年の上位馬には注意でしょう。

では各馬の血統を見ていきましょう。


ブエナビスタ
スペシャルウィーク(SS×ニジンスキー系)
母父カーリアンニジンスキー系)
母母父ロードゲイル(サーゲロイド系)


エアシェイディ
サンデーサイレンス
母父ノーザンテースト
母母父ウェルデコレイティド(ボールドルーラー系)
5代父にリボー


ダイワスカーレット
アグネスタキオン(SS×ボールドルーラー系)
母父ノーザンテースト
母母父クリムゾンスタン


ダイワメジャー
サンデーサイレンス
母父ノーザンテースト
母母父クリムゾンスタン


ディープインパクト
サンデーサイレンス
母父アルザオ(リファール系)
母母父バステッド


リンカーン
サンデーサイレンス
母父トニービン
母母父サドラーズウェルズ


ゼンノロブロイ
サンデーサイレンス
母父マイニング(ミスプロ系)
母母父クレバートリック


タップダンスシチー
プレザントタップ(リボー系)
母父ノーザンダンサー
母母父ボールドアワー(ボールドルーラー系)


シンボリクリスエス
クリスエス(ロベルト×プリンスキロ
母父ゴールドメリディアン(ボールドルーラー系)
母母父トリジェット(トムフール系)


テイエムオペラオー
父オペラハウス(サドラーズウェルズ×ハイトップ)
母父ブラッシンググルーム(レッドゴッド系)
母母父キートゥザキングダム(ボールドルーラー系)


グラスワンダー
シルバーホーク(ロベルト×アメリゴ)
母父ダンチヒ
母母父ヒズマジェスティー(リボー系)



目立つのは

・父サンデーサイレンス
ノーザンテースト
ボールドルーラー
・リボー

これらは複数の馬に含まれていますね。今回父サンデーサイレンスの馬は出走しませんし、現役でももう3頭くらいしかいませんので、今後出走することはないかもしれません。OPだとアクシオンくらいしかいませんし・・・・


あと気になるのはヨーロッパ系のスタミナ血統です。ニジンスキートニービンサドラーズウェルズ、リファールが該当しますが、2500mの距離ということもあり、スタミナいるのでしょうね。


複数回馬券に絡んだ馬だけでなく、6番人気以下の人気薄で3着内に来た馬についても見てみると
01年13番人気2着アメリカンボス
キングマンボ(ミスプロ×ヌレイエフ)
母父ディキシーランドバンドノーザンダンサー系)
母母父インリアリティー(インテント系)
リボー6×6のクロスあり


01年6番人気3着トゥザヴィクトリー
サンデーサイレンス
母父ヌレイエフ
母母父シャーペンアップ


02年8番人気3着コイントス
サンデーサイレンス
母父エッグトス(トムフール系)
母母父プラクティカント


04年9番人気3着シルクフェイマス
マーベラスサンデー(SS×ヴァイスリーガール)
母父カーリアン
母母父ロベルト
ヴァイスリーガル・・・ヴァイスリージェントの全兄でカナダの年度代表馬


06年2着ポップロック
父エリシオ(フェアリーキング×ボールドルーラー系)
母父サンデーサイレンス
母母父セクレタリアトボールドルーラー系)
※フェアリーキングはサドラーズウェルズの全弟


07年9番人気1着マツリダゴッホ
サンデーサイレンス
母父ベルボライド(ボールドルーラー系)
母母父アファームドレイズアネイティヴ系)
5代前にリボー


08年14番人気2着アドマイヤモナーク
ドリームウェルサドラーズウェルズ×アレッジド)
母父トニービン
母母父ダンチヒ
※アレッジドはリボー系


10年14番人気3着トゥザグローリー
キングカメハメハキングマンボ×ラストタイクーン
母父サンデーサイレンス
母母父ヌレイエフ
ヌレイエフの4×3のクロス

穴をあけた馬たちも複数回好走している馬とかぶる部分がある。そしてトゥザ親子がいるのもあるが、ヌレイエフを含んだ馬もいる。ヌレイエフの血統を見てみると

ヌレイエフ
ノーザンダンサー
スペシャ



サドラーズウェルズ、フェアリーキングの血統は
サドラーズウェルズ
フェアリーブリッジ
母父ボールドリーズン
母母スペシャ


サドラー、フェアリー兄弟とヌレイエフは甥っ子とおじの関係で、サドラー、フェアリーの母父のボールドリーズンは日本で活躍しているヘイルトゥリーズン系の種牡馬
ただヌレイエフをもっている馬はアメリカンボスはリボーのクロス、トゥザヴィクトリーは父サンデーサイレンスとほかにも強調条件がありました。。トゥザグローリーはヌレイエフのクロスなので、ヌレイエフ単体では強調できず、ほかにもプラス材料がほしいところです。

これらから有馬記念で重要な血統は

ボールドルーラー
トニービン
・リボー
ノーザンテースト
そして
・ヨーロッパ系のスタミナ血統

であるといえる。

次回今回の出走馬に該当血統があるか当てはめていこうと思う。