宝塚記念検討 2013年 1
今年の宝塚記念は世間では4強といわれ先ほど登録馬が発表されましたが、12頭と寂しいレースになりそう。
しかも登録馬のうちタニノエポレットとローゼンケーニッヒは条件馬。
サンデーRの4頭だしですが、4強のうち3頭はサンデーR。ここは勝ちに来てるんでしょうね。
そういった面も後半で考察しますが、まずはデータ面から見ていきましょうか。
宝塚記念といえばファン投票、非根幹距離のG1、シーズン最後のG1と有馬記念と共通点が多く、リンクするレースとなっています。
前年の有馬記念で連対していた馬の成績は
(6-3-4-6)
となっていて、有馬記念で連対した馬はここでも好走が約束されたようなものです。
オーシャンブルーは出走してきませんし、3,4,5着馬も出走してきません。
そして有馬記念で連対してきた馬の宝塚記念までのローテを見てみると、
1着
2着
ブエナビスタ 京都記念 1着 ドバイシーマ2着 Vマイル 1着
ブエナビスタ ドバイワールドカップ 8着 Vマイル 2着
3着
ゼンノロブロイ 休み明け
ポップロック 京都記念 2着 ドバイシーマ6着 目黒記念 1着
着外
シンボリクリスエス 休み明け
前走勝っている馬でここも勝ったのはディープインパクトのみ。ここを勝つ馬は前走負けていた馬の巻き返し。ただ、前々走は休み明けで重賞で連対していました。これは必須ですね。去年のオルフェーヴルは11着から巻き返しましたが、他の馬は前走掲示板に乗っていました。去年のオルフェーヴルに関しては阪神大賞典の逸走の件で調教再審査で調教もできていませんでしたし、大敗していたとはいえ3冠馬です。この程度の馬でやっと巻き返せるレベル。
今年のゴールドシップを見てみると、
マヤノトップガンと似て、巻き返し可能な成績。瞬発力がない馬なので、京都、東京のような平坦が続く競馬場よりも急坂のある中山、阪神のほうがベターな馬。
有馬記念のほかにリンクレースが
同じ2200mのレースということでリンクしているのでしょう。またG1級の馬が出走していることも1つの要因としてあげられます。
ブエナビスタ、サクラメガワンダー、アドマイヤムーン、ポップロック、ナリタセンチュリーと活躍馬を出しています。
京都記念の好走馬を探す方法は57㎏以上を背負って好走していたということです。(牝馬なら55㎏以上)
京都記念は56㎏での勝利。過去の凡走馬と同じ戦跡。トーセンラーよりは3着のショウナンマイティのほうがここでは狙えたかもしれない。出ないけど。
これもローテのことで。
宝塚記念のローテとして有力なのは
・58㎏G1
実際に過去10年を見てみると、
12年
1着 オルフェーヴル 天皇賞春
3着 ショウナンマイティ 鳴尾記念
11年
1着 アーネストリー 金鯱賞
3着 エイシンフラッシュ 天皇賞春
09年
1着 ドリームジャーニー 天皇賞春
2着 サクラメガワンダー 金鯱賞
3着 ディープスカイ 安田記念
08年
1着 エイシンデピュティ 金鯱賞
2着 メイショウサムソン 天皇賞春
3着 インティライミ 金鯱賞
06年
1着 ディープインパクト 天皇賞春
2着 ナリタセンチュリー 天皇賞春
3着 バランスオブゲーム 安田記念
05年
1着 スイープトウショウ 安田記念
2着 ハーツクライ 天皇賞春
04年
1着 タップダンスシチー 金鯱賞
2着 シルクフェイマス 天皇賞春
3着 リンカーン 天皇賞春
03年
1着 ヒシミラクル 天皇賞春
2着 ツルマルボーイ 金鯱賞
3着 タップダンスシチー 金鯱賞
毎年1頭は好走馬が出ており、二桁着順からも巻き返しています。
今回この組からの出走馬は
・58㎏G1
ゴールドシップ
シルポート
トーセンラー
フェノーメノ
ナカヤマナイト
これら以外の組の出走馬の好走馬は
1着
アドマイヤムーン 前走香港G1で3着 前々走ドバイデューティーフリー1着
ナカヤマフェスタ 前走OP特別1着
2着
ブエナビスタ 前走ヴィクトリアマイル1着 前々走ドバイシーマ2着
ブエナビスタ 前走ヴィクトリアマイル2着 前々走ドバイワールドカップ8着
ルーラーシップ 前走香港G11着 前々走日経賞3着 3走前AJCC1着
3着
他の路線から来る馬はそれだけ自信があるからこそ出走してくるので、当然成績はいい。また非根幹距離の適正も示していた。
ナカヤマフェスタ
東スポ杯(1800m)、セントライト記念(2200m)と非根幹距離重賞を2勝。他にももちろん買い要素あり。
ブエナビスタ
2回好走しているが、有馬記念2年連続2着、京都記念1着と非根幹距離でも好走経験あり。ただ根幹距離のほうが得意なので取りこぼした。
ルーラーシップ
当年AJCC(2200m)1着、前年有馬記念でも不利な大外枠なら半年振りのレースにもかかわらず4着。
ゼンノロブロイ
有馬記念1着からのぶっつけ。ぶっつけではさすがに厳しく、3着が限度だった。
ポップロック
目黒記念連覇、有馬記念でディープインパクトの2着、京都記念を58㎏で2着。目黒記念に関しても58.5㎏を背負っての1着。
今回の別路線組は
オルフェーヴル 前走大阪杯1着 非根幹実績:有馬記念、宝塚記念、菊花賞、スプリングS1着
ジェンティルドンナ 前走ドバイシーマクラシック2着 非根幹実績:ローズS1着
タニノエポレット 前走条件戦敗退
ヒットザターゲット 前走目黒記念4着 非根幹実績:小倉大賞典1着
ローゼンケーニッヒ 前走条件戦1着
オルフェーヴルに関してはいうまでもなく、非根幹距離では最強馬。去年も巻き返しているくらいなので、あとは状態だけ。兄ドリームジャーニーも非根幹距離では強かった。ただ、気になるのは、連覇した馬がいないこと。有馬記念は連覇した馬が何頭もいるにもかかわらず、宝塚記念には1頭連覇した馬がいない。勝ち馬が翌年以降出走して3着ないにきたのもテイエムオペラオーが2着したのみ。
大阪杯を見る限り、普通に走れば勝てるレベルなんですけどね。
2着だったショウナンマイティは安田記念2着、3着エイシンフラッシュは香港のG1で3着、6着のヴィルシーナはヴィクトリアマイル1着。
ジェンティルドンナですが、こちらは逆に根幹距離でこその馬だとおもいますね。ジェンティルドンナはダービー馬ではありませんが、3歳牝馬でジャパンカップを勝ってしまうくらいですから。父ディープインパクトも日本で唯一の負けは非根幹距離の有馬記念でした。また、ダービー馬の産駒から勝ち馬は出ていません。
ブエナビスタも2着2回ですが、父はダービー馬のスペシャルウィーク。ダービー馬自身も勝ったのは3冠馬しか勝てていませんので、適正がまったく逆なのでしょう。
オルフェーヴルとジェンティルドンナをこの舞台で比較するなら、オルフェーヴルが完全に上でしょう。
ジャパンカップは斤量差、根幹距離適正の差、状態面の差がでてのあの着差です。
またゴールドシップとの比較ではオルフェーヴルよりも下、ジェンティルドンナよりも上というくらいでしょう。ゴールドシップこそ、海外に行くべき馬だと思うんですけどね。