オークス検討2
オークスの典型的な巻き返しのパターンは
のパターンです。桜花賞の負けで人気を落とし、オークスで巻き返してきます。
これはトライアルのスローの競馬で好走し、桜花賞のペースの上がる競馬で惨敗。距離の伸びるオークスでまたスローで好走するということです。
過去このパターンでの巻き返しの例は
08年トールポピー
チューリップ賞2着→桜花賞1番人気8着→オークス4番人気1着
06年フサイチパンドラ
フラワーC2着→桜花賞2番人気14着→オークス5番人気2着
04年ダイワエルシエーロ
クイーンC1着→桜花賞5番人気7着→オークス6番人気1着
04年スイープトウショウ
チューリップ賞1着→桜花賞2番人気5着→オークス4番人気2着
04年ヤマニンアラバスタ
フラワーC2着→桜花賞14番人気9着→オークス7番人気3着
03年チューニー
クイーンC1着→桜花賞9番人気12着→オークス13番人気2着
02年スマイルトゥモロー
フラワーC1着→桜花賞4番人気6着→オークス4番人気1着
04年に至っては上位3頭がこのパターンです。条件を準クリアの馬として
02年チャペルコンサート
チューリップ賞3着→桜花賞5番人気7着→オークス12番人気2着
05年エアメサイア
フィリーズレビュー3着→桜花賞3番人気4着→オークス2番人気2着
06年アサヒライジング
アネモネS1着→桜花賞9番人気4着→オークス7番人気3着
のような馬もいます。これらの馬はトライアルで権利をとって、桜花賞負け、オークス巻き返しのパターンです。このパターンも少ないですが頭に入れといた方がいいでしょう。
今回このパターンに該当するのは
ハブルバブル
メデタシ
ライステラス
スピードリッパー
です。しかも桜花賞で人気を裏切っていた馬の巻き返しが多い。オークスで人気を落としているため配当的にもおいしい。桜花賞で人気だった馬の方が好走率が高いので上の4頭を人気順で並べると。
5番人気ライステラス
6番人気ハブルバブル
10番人気スピードリッパー
11番人気メデタシ
この4頭では特にライステラスに注目。
オークスでは体重の軽い馬がよく穴をあけている。
6番人気以下で好走する馬はほとんどの馬が体重の軽い馬だった。
02年12番人気2着チャペルコンサート 418㎏
03年13番人気2着チューニー 438㎏
03年9番人気3着シンコールビー 434㎏
04年6番人気1着ダイワエルシエーロ 430㎏
07年8番人気3着ラブカーナ 432kg
08年13番人気2着エフティマイア 432kg
10年8番人気3着アグネスワルツ 456kg
アグネスワルツ以外は440kg以下の馬たちであった。アグネスワルツは半年の休み明けでフローラSで2着に入るほどの力のあった馬で余力があった。普通のローテで来ている馬はこれはかなり厳しい。
今回のメンバー中、前走440kg以下だった馬は
メデタシ
バウンシーチューン
アカンサス
ピュアブリーゼ
これらの馬は6番人気以下でも好走が期待できる馬体重にある。ただチャペルコンサートが418㎏で好走しているものの、さすがに軽すぎても他頭数だと当たり負けしてしまうので、軽すぎるのも良くないのでバウンシーチューンはもう少し増えていた方がいいかもしれない。ここ最近馬体重が減り続けている。
ハブルバブル、グルウェイグも440㎏を切ってきてもおかしくないくらいの馬体重なので考慮にいれる必要あり。
社台系の馬が強いG1であるが、過去10年で社台系でも社台F、ノーザンF、その他の社台系の生産の馬で分けると以下のようになっている。
社台F
(1‐2‐2‐28)
ノーザンF
(4−4−1−22)
その他
(0−1−1−10)
となっていて、社台系でも勝ち馬はノーザンFに多く、社台Fの勝ち馬は去年のサンテミリオン。それ以前の社台Fの勝ち馬はエアグルーヴまで遡る。
さらに上のデータを5番人気以内で見てみると
社台F
(1−2−1−9)
ノーザンF
(4−3−1−6)
その他
(0−0−1−1)
上位人気に支持されればかなり信頼度が上がり、ノーザンFで5番人気以内だと半分以上が3着内に好走している。ということは穴で狙うなら非社台の方がいいということ。
今年の社台系の生産馬は
ノーザンF
シシリアンブリーズ
スピードリッパー
グルウェイグ
ピュアブリーゼ
社台F
バウンシーチューン
エリンコート
マルセリーナ
アカンサス
その他
カルマート
この中で5番人気以内なのは
マルセリーナ
グルウェイグ
ピュアブリーゼ
マルセリーナは5番人気以内は確実として、ほか2頭はぎりぎり。そして今回の枠順で気になるのはノーザンFの馬がすべて外枠に追いやられたこと。
社台F
2枠3番バウンシーチューン
2枠4番エリンコート
5枠9番マルセリーナ
6枠11番アカンサス
ノーザンF
7枠13番シシリアンブリーズ
7枠14番スピードリッパー
8枠16番グルウェイグ
8枠18番ピュアブリーゼ
その他
3枠5番カルマート
あまりに極端な枠順。