ヴィクトリアマイル検討5

今まで書いた条件は

1.勝った馬は上がり2位以内で上がり上位でない馬は4頭のみ。内2頭は逃げ馬。残り2頭は4角で4番手以内から粘り込んで、どちらも1枠の馬。今回は今までのレースで上がり3位以内を記録した回数をカウントして書きます。
2.勝ち馬はウオッカ以外社台系の生産馬。社台以外で連対した馬はウオッカが2回と逃げたアサヒライジング、内枠のブラボーデイジー。社台と非社台を分けてみます。
3.近走牡馬相手の重賞に出走して好走した馬or年明け以降に近2走以内に牝馬限定戦の重賞を勝っていた
4.過去5年の連対馬10頭中9頭には重賞勝利があり。また、残りの1頭のアサヒライジングで、この馬はG1で連対経験があり
5.近2走に2000mを使っている
6.サンデー系×ノーザンダンサー系の組み合わせ
7.マンハッタンカフェ産駒
8.ニジンスキー
9.アメリカ系の血統

5に関しては該当すればマイナスです。

内枠から条件にあてはめてみていきましょう。

・ワイルドラズベリー
1.5/10回
2.社台系
3.以前は書きませんでしたが、2走前G1マイルチャンピオンシップでレコード決着の中0.5秒差は十分の実績
4.該当せず
5.3走前に秋華賞(2000m)を使っている。
6.ノーザンダンサー系×サンデーサイレンスの組み合わせ
7.該当せず
8.母母父がニジンスキー
9.父母父がボールドルーラー
その他・・・父ファルブラヴのG1成績は(0−1−0−19)2着は阪神JFレーヴダムール。G1ではあまり活躍できていない。
東京1600の成績
ファルブラヴ (5-4-5-61)
池添謙一 (3-1-1-22)

アニメイトバイオ
1.9/12回
2.社台系
3.該当せず
4.重賞勝ち有り
5.近2走2000m以上を使っている
6.サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の組み合わせ
7.該当せず
8.該当せず
9.父母父ミスプロ系、母父ヴァイスリージェント
その他・・・ヴィクトリアマイルでは休み明けの馬は来ていない
東京1600mの成績
ゼンノロブロイ  (2-3-6-28)
後藤浩輝 (25-31-20-145)
ロブロイは2000mなら強いが、東京の1600mではあまり来ていない。後藤は東京1600mで強調できる騎手

グランプリエンゼル
1.8/25回
2.非社台
3.該当せず
4.重賞勝ち有り
5.該当せず
6.該当せず
7.該当せず
8.該当せず
9.父ミスプロ系、母父サンデーサイレンス
その他・・・NHKマイル3着だが、マイル未勝利。好走できないまでも牡馬相手に走り続けていることはプラス材料。
東京1600mの成績
アグネスデジタル (4-8-7-44)
ウィリアムズ (1-0-1-9)
グランプリボスで東京マイル初勝利。

レディアルバローザ
1.3/16回
2.非社台
3.前走牝馬重賞勝利
4.重賞勝ち有り
5.該当せず
6.該当せず
7.該当せず
8.該当せず
9.該当せず
その他・・・データ的には前走牝馬限定重賞を勝っているのでクリアしているが、血統的に強調できない。また、勝っているコースも阪神だけと偏っている。阪神、中山の急坂があるコースに適性あり。
東京1600mの成績
キングカメハメハ (16-17-15-70)
福永祐一(4-5-6-62)
普段ならキンカメ産駒は強調できるが、今回は強調できない。そして鞍上の福永もそこまで強調できない。上がりも速い方ではない。

・アンシェルブルー
1.3/10回
2.非社台
3.該当せず
4.該当せず
5.該当せず
6.サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の組み合わせ
7.マンハッタンカフェ産駒
8.該当せず
9.母父ストームキャット
その他・・・重賞未勝利だが、前走の外枠から2着は価値がある。1400mからの参戦でしかも先行馬なので内枠を活かして逃げあるいはすぐ後ろにつく可能性あり。
東京1600mの成績
マンハッタンカフェ(15-5-5-76)
田中勝春(16-28-19-164)
余談:母母のウィールドは世界的に良血。母母母Specialはヌレイエフ、サドラーズウェルズ、フェアリーキングの兄弟の母、ジェイドロバリーの母、アーキペンコの母を輩出。ウィールドはヌレイエフの妹にあたる。

オウケンサクラ
1.4/15 回
2.非社台
3.該当せず
4.重賞勝利あり
5.近2走に2000mを使っていないが、3走前に2000mを使っている。
6.該当せず
7.該当せず
8.該当せず
9.母母父がボールドルーラー
その他・・・逃げる可能性があるが、アンシェルブルーの方がテンが速いし、1800mでも逃げていないのでここでは逃げる可能性が低いと感じる。前走ブリンカーを着用して復調気配だが、血統的にもマイルは短いと感じる。
東京1600mも成績
バゴ (1-1-1-11)
北村宏司(21-13-26-163)
天皇賞4着の実績があるが、内枠でスローの流れに乗っただけという判断。牡馬相手に果敢に挑戦しているが、牝馬に対しても好走できていない。

ブロードストリート
1.11/18回
2.非社台
3.該当せず
4.重賞勝利あり
5.該当せず
6.該当せず
7.該当せず
8.該当せず
9.該当せず
その他・・・去年の方が調子、実力的にも上だったがここ1年間OP特別とローカル重賞しか好走できていない。直前の乗り替わりもマイナス。
東京1600mの成績
アグネスタキオン (14-16-16-120)
上がりの速い馬だが、近3走は上がり3位以内の脚を使えていない。ピークを過ぎてしまった感あり。

・カウアイレーン
1.8/15回
2.社台系
3.2走前東京新聞杯0.6秒差(ただ上位馬がそのあと好走せず。)
4.該当せず
5.該当せず
6.該当せず
7.該当せず
8.該当せず
9.該当せず
その他・・・東京新聞杯の上3頭がそのあと惨敗続きのためここでは強調できないか。
東京1600mの成績
キングカメハメハ (16-17-15-70)
横山典弘(24-21-21-116)
社台系の持ち馬であるが、それ以外プラス条件がない。上がりの速い馬で、ターコイズSでは中山で3F33.1。ただプラス条件があまりないのでここでは厳しいか。

ショウリュウムーン
1.5/12回
2.非社台
3.2走前牝馬重賞勝利
4.重賞勝利あり
5.該当せず
6.該当せず
7.該当せず
8.母父にニジンスキーを含んでいるが、ダンスインザダークなのでここではマイナス
9.父ミスプロ系、母父サンデーサイレンス
その他・・・前走のマイラーズCは開催中キングカメハメハ産駒の1600mの成績が良くなかったのでしょうがないにしても負けすぎている。牡馬相手には好走はできていないが、牝馬戦では好成績。枠順は外枠の方がいいタイプ。
1〜9枠(1−0−0−6)
10枠以降(2−1−1−1)
内枠有利のここでは活躍できないタイプ。
東京1600mの成績
キングカメハメハ (16-17-15-70)
浜中俊 (1-0-0-15)
浜中の成績がかなり悪い。唯一の勝利は08年までさかのぼる。さらにそのレースは未勝利戦。

コスモネモシン
1.7/15回
2.非社台
3.該当せず
4.重賞勝利あり
5.該当せず
6.サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の組み合わせ
7.該当せず
8.該当せず
9.父がサンデーサイレンス×ミスプロ系の組み合わせ
その他・・・どれだけ好走しても人気にならないタイプ。相手なりに走れるが、血統しか推せる材料はない。
東京1600mの成績
ゼンノロブロイ  (2-3-6-28)
松岡正海(15-15-22-143)
複勝率の高い騎手。さらに岡田軍団の主戦ジョッキーであるため勝負の気配は高い。ただ、枠順も真ん中よりとあまりいい方ではない。マイルはハイペースでないと来れない。マイル以上の距離で狙うと面白いかも。

・エーシンリターンズ
1.6/12回
2.非社台
3.該当せず
4.該当せず
5.3走前に2000mの秋華賞を使っている
6.該当せず
7.該当せず
8.該当せず
9.該当せず
その他・・・休み明けの上、サンデーサイレンスを含んでいないためここでは厳しい。さらに重賞も未勝利で前走はスローペースでキレ負けしている。うまく流れに乗れないと好走はない。
東京1600mの成績
キングカメハメハ (16-17-15-70)
三浦皇成(6-13-4-88)
三浦の成績があまり良くない。しかし、今年は芝で挙げた10勝中6勝が東京。しかも重賞を2勝している。東京1600mの6勝のうち3勝は今年挙げたもの。騎手は最近調子がいい。

・スプリングサンダー
1.10/16回
2.非社台
3.該当せず
4.該当せず
5.該当せず
6.該当せず
7.該当せず
8.母母父がニジンスキー
9.父がヴァイスリージェント系、母父がミスプロ
その他・・・血統面では推せる材料あり。ただ、サンデーを含んでいないので厳しい可能性あり。
東京1600mの成績
クロフネ (5-6-4-51)
四位洋文(6-5-1-35)
そちらも可もなく不可もなくの成績。
あまり買い材料はない

ブエナビスタ
1.16/16回
2.社台系
3.去年のヴィクトリアマイル以降すべて牡馬混合重賞
4.重賞勝利あり
5.去年のヴィクトリアマイル以降全て2000m以上
6.サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー
7.該当せず
8.父母父と母父がニジンスキー
9.該当せず
その他・・・国内すべてのレースで上がり3位以内を使い、今回もその可能性は高い。近走2000m以上を使われているのだけがマイナス条件だが、去年克服済みで大丈夫。去年の京都記念→ドバイよりも今年のドバイ(前残りで前あかず)の方がダメージは少ないし、ローテにも余裕がある。東京の根幹距離では完ぺきな成績を残しているのでここで買わないわけにはいかない。負けるとすればエリザベス女王杯のような前残りだけ。
東京1600mの成績
スペシャルウィーク(14-10-9-137)
岩田康誠(6-6-12-71)
岩田に3着が多いのが気がかり。スタートさえ決めてくれればポジションを楽にとれウオッカの再現も。

・ディアアレトゥーサ
1.5/12回
2.非社台
3.3走前に牡馬重賞好走
4.該当せず
5.該当しないが、3走前に2000m使用。
6.該当せず
7.該当せず
8.父母父がニジンスキー
9.該当せず
その他・・・父がダンスインザダークの全弟。牡馬相手に好走しているが、むしろそっちの方が好走の可能性は高いペースが落ち着き安いレースでは買えない。
東京1600mの成績
トーセンダンス  (1-0-0-3)
吉田豊 (11-7-15-169)
唯一の勝利は当馬の新馬戦。ここで負けてマーメイドSが狙い目のはず。

アプリコットフィズ
1.3/9回
2.社台系
3.該当せず
4.重賞勝利あり
5.3走前に秋華賞を使っている
6.該当せず
7.母がマンハッタンカフェの全妹
8.該当せず
9.該当せず
その他・・・東京実績+武豊効果で実績以上に人気になっている。上がり速い方ではないので内枠で逃げ先行をするしか好走できない。近2走の大敗も気になる。
東京1600m実績
ジャングルポケット(5-6-6-59)
武豊  (15-13-6-58)
けがの期間もあるが、豊の東京1600mの勝利は去年の節分S(1/31)まで遡らないとない。今回は厳しい。思い切って逃げないと好走はない。

アパパネ
1.6/11回
2.社台系
3.前走マイラーズC0.5秒差
4.重賞勝利あり
5.2走前エリザベス女王杯、3走前秋華賞をつかっている
6.該当せず
7.該当せず
8.該当せず
9.父ミスプロ系、母父ヴァイスリージェント系、母母父ボールドルーラー
その他・・・牝馬3冠馬。ただ圧倒的に上がりの速い馬ではない。前走33秒台だが届かず。アメリカ血統で埋め尽くされた血統だが、肝心のサンデーを含んでいない。ブエナビスタと比べると見劣りする。牡馬相手には新馬戦、マイラーズCで負けている。未勝利戦でしか牡馬相手のレースで勝っていない。他はすべて牝馬限定戦。4歳世代では圧倒的に強いが、ブエナ相手では分が悪い。しかもこのレースでは不利な8枠。外枠によく入れられる同馬だが、ここは厳しい。スタートがよくても外を回されるのでキレ負けする。マイルが合うとしても近走長い距離を使っているのでマイナスが多いので来たらしょうがないと思いきる。
東京1600mの成績
キングカメハメハ (16-17-15-70)
蛯名正義(23-23-11-175)
蛯名は東京1600mでは期待できる騎手だが、今回は条件が悪い。

ブラボーデイジー
1.4/34回
2.非社台
3.2走前マーチS(ダート)でなら好走経験あり
4.重賞勝利あり
5.前走ダイオライト記念(2400m)を使っている
6.父ノーザンダンサー系×母父サンデーサイレンス
7.該当せず
8.該当せず
9.父ヴァイスリージェント系、母母父ミスプロ
その他・・・2年前の2着馬だが、今回は条件が最悪。もとから上がりの速い馬ではないので2年前のように内枠で逃げ先行しか好走できる条件はなかった。さらに最近はダートでしか走らなくなっているのでスピードにもついていけない。
東京1600mの成績
クロフネ     (5-6-4-51)
北村友一(2-0-0-10)
ダノンヨーヨーで重賞を勝っている舞台だが、ペース、馬場状態がまるで違うためここでは期待できない。