ヴィクトリアマイル検討1

過去5回のラップは

06年
12.6-11.2-11.6-12.1-12.2-11.4-11.3-11.6
35.4-34.3

07年
12.3-10.8-11.7-11.8-11.6-11.2-11.2-11.9
34.8-34.3

08年
12.4-11.3-12-12.2-12.1-11.2-11-11.5
35.7-33.7

09年
12.2-10.8-11.7-12-11.9-11.2-10.8-11.8
34.7-33.8

10年
12.2-10.6-11-11.7-12-11.6-11.3-12
33.8-34.9

去年を除く4回は前半より後半の方が速い後傾ラップとなっている。去年はベストロケーション、ブラボーデイジー、プロヴィナージュと先行馬がそろったことによりペースアップ。3ハロン目に11秒フラットは今までにないラップ。ベストロケーション、プロヴィナージュは社台の馬でブラボーデイジーは1年前の2着馬。ブラボーデイジーは逃げてどこまで粘れるかという馬ですので潰しにかかったわけではないでしょうが、ペースに巻き込まれ沈んで行きました。この馬は直前落鉄の影響もあったと思いますが。
基本的に後半の方が速くなるラップがこのレースの特徴。NHKマイルは短距離馬が出てくるので前半の方が速くなるが、牝馬限定レースはまったく逆の質。ウオッカエイジアンウインズに負けてしまったのもこのためと考えられる。

今回のメンバーで逃げ先行馬は
ブラボーデイジー
くらいしか見当たらないので、短距離から参戦の先行馬が逃げる可能性もある。

去年と違い例年通りのペースとなりそうです。

過去の5回の上位馬の血統は

06年
1着ダンスインザムード
サンデーサイレンス
母父ニジンスキー
母母父キートゥザミント(リボー系)

2着エアメサイア
サンデーサイレンス
母父ノーザンテースト
母母父ウェルドコレイティド(ボールドルーラー系)

3着ディアデラノビア
サンデーサイレンス
母父ポトリリャゾ(ナスルーラ系)
母母父バナースポーツ(レイズアネイティヴ系)

07年
1着コイウタ
フジキセキ
母父ドクターデヴィアス
母母父ミスタープロスペクター

2着アサヒライジング
ロイヤルタッチ(サンデー×ニジンスキー系)
母父ミナガワマンナセントサイモン系)
母母父ボンモー(セントサイモン系)

3着デアリングハート
サンデーサイレンス
母父ダンチヒ
母母父ブライアーティック(ニアークティック系)

08年
1着エイジアンウインズ
フジキセキ
母父デインヒル
母母父フォーティナイナー

2着ウオッカ
タニノギムレット
母父ルション(ナスルーラ系)
母母父トウショボーイ(テスコボーイ系)

3着ブルーメンブラット
アドマイヤベガ
母父トップサイダー(ノーザンダンサー系)
母母父サーゲロイド(ターントゥ系)

09年
1着ウオッカ
タニノギムレット
母父ルション
母母父トウショボーイ

2着ブラボーデイジー
クロフネヴァイスリージェント系)
母父サンデーサイレンス
母母父ウッドマン(ミスプロ系)

3着ショウナンラノビア
フレンチデピュティヴァイスリージェント系)
母父ヘクタープロペクター
母母父ウォロー(グレイソヴリン系)

10年
1着ブエナビスタ
スペシャルウィーク
母父カーリアン
母母父ロードゲイル(ターントゥ系)

2着ヒカルアマランサス
アグネスタキオン
母父エーピーインディボールドルーラー系)
母母父カーリアン

3着ニシノブルームーン
タニノギムレット
母父アルザオ(リファール系)
母母父タンブルウインド(ブランドフォード系)

後傾ラップになるだけあってサンデーがかなり強い。09年はクロフネ、フレンチの親子の産駒が2,3着に来ているが、ウオッカから7馬身も離されている。

そして組み合わせとして一番いいのはやはりサンデー×ノーザンダンサー系。スローの直線勝負でしょうから、末脚の持続力が大事となります。ノーザンダンサー系のスタミナも必要ということでしょう。

ついでに上がりについての成績も見てみましょう。
上位3頭の上がり順位は

06年
2位、1位、2位

07年
2位、16位(逃げ)、2位

08年
2位、1位、3位

09年
1位、7位、14位(逃げ)

10年
2位、6位、2位

上がり順位がタイで何頭もいる場合がありますが、単純に上がりタイムの順番で数えています。勝った馬は上がり2位以内で上がり上位でない馬は4頭のみ。内2頭は逃げ馬。残り2頭は4角で4番手以内から粘り込んで、どちらも1枠の馬でした。
ヴィクトリアマイルはBコースで行われますが、NHKマイルの週まではAコースで行われていてBコースの開幕週です。

枠順の成績は

1枠(1−2−2)
2枠(1−1−0)
3枠(2−0−0)
4枠(0−0−0)
5枠(0−1−1)
6枠(1−0−0)
7枠(0−0−1)
8枠(0−1−1)

となっていますが、7,8枠で好走した3頭は06、07年でどちらもAコースで施行された年です。
09年からBコースで施行されるようになりました。

09年
1着3枠6番
2着1枠2番
3着1枠1番

10年
1着6枠11番
2着1枠2番
3着5枠10番

6枠で勝ったのはブエナビスタで基本的に内枠の方がよさそうです。ニシノブルームーンも5枠から来ていますが、最後は内から伸びてきました。去年レッドディザイアは8枠17番だったこともあり4着に敗れています。

枠順はかなり大事な要素となっています。


また、牝馬G1に強い社台の馬ですが、ウオッカが勝った年以外は社台の馬が活躍しています。
06年
1着社台ファーム
2着社台ファーム
3着ノーザンファーム

07年
1着社台ファーム
2着本巣一敏
3着社台ファーム

08年
1着社台ファーム
2着カントリー牧場
3着ノーザンファーム

09年
1着カントリー牧場
2着ヤナガワ牧場
3着ノーザンファーム

10年
1着ノーザンファーム
2着ノーザンファーム
3着西山牧場

勝ち馬はウオッカ以外社台系の生産馬。社台以外で連対した馬はウオッカが2回と逃げたアサヒライジング、内枠のブラボーデイジー。09年で連対を逃した翌年は連対圏を独占。社台の独占は06年の1回のみなので今年も社台以外の馬の好走は期待してもいいだろう。ただ勝ち馬は社台の馬から出る可能性が高い。
今回の出走馬で社台の馬は

アニメイトバイオ
アパパネ
アプリコットフィズ
カウアイレーン
ブエナビスタ
ワイルドラズベリー

今年も人気上位の馬がそろっている。