NHKマイル検討3

今回は上がりについて。

03年以降上がり3位以内を記録した馬の成績は

(6−5−5−11)

となっており、ほぼ独占状態といえる。

逆に上がり4位以下の馬の成績は

(2−3−3)

と少ないないながら、無視できない数字。

具体的に上がりが4位以下の馬たちを見てみると

03年1着ウインクリューガー 上がり15位
09年1着ジョーカプチーノ 上がり15位

06年2着ファイングレイン 上がり4位
07年2着ローレルゲレイロ 上がり5位
10年2着ダイワバーバリアン 上がり4位

03年3着マイネルモルゲン 上がり4位
04年3着メイショウボーラー 上がり6位タイ
09年3着グランプリエンゼル 上がり6位

勝ち馬2頭は上がりがしたから数えた方が早いくらい遅いが、2,3着の馬たちは4〜6位とある程度速い上がりを使っている。
上がり4位以下で3着内に来た馬たちの実績をみると以下のような実績があった。

ウインクリューガー
2走前 アーリントンC 4角3番手から上がり1位で1着

マイネルモルゲン
前走 ベンジャミンS(OP) 逃げて上がり3位で1着

メイショウボーラー
逃げて重賞2勝 0.3秒差、0.9秒差とともに圧勝 朝日杯で不利な8枠ながら逃げてタイム差なしの2着

ファイングレイン
前走 ニュージーランドT 逃げて上がり2位で2着

ローレルゲレイロ
2走前 アーリントンC 4角3番手で上がり2位で2着

ジョーカプチーノ
前走 ニュージーランドT 4角先頭から3着に粘る。上がり4位

グランプリエンゼル
前走 橘S 4角2番手から押し切って1着。前後半1.8秒のラップ差を押し切る。他の4角4番手以内の馬は二桁着順に沈む。

ダイワバーバリアン
前走 ニュージーランドT 4角4番手から上がり2位で2着

メイショウボーラーグランプリエンゼル以外の馬は近走1600m以上で4角4番手以内から粘り込んで3着以内に好走している。グランプリエンゼルは距離延長、1600m未経験ながら前走ハイペースを押し切った実績はあった。しかもこの馬は父ミスプロ系、母父サンデーサイレンスの組み合わせでNHKマイルでの好走血統に該当している。

グランプリエンゼルは例外的な扱いとしても、他の馬は先行して粘れるだけの実績があるということが分かる。

今回の出走馬でこのような馬は
エイシンオスマン 2走前 ニュージーランドT 4角2番手から1着
キョウエイバサラ 2走前 アーリントンC 4角4番手から2着 上がり3位
グランプリボス 2走前 スプリングS 4角先頭から3着
プレイ 2走前 弥生賞 4角3番手から2着

が該当している。

次に上がり上位の馬たちについてみてみる。
上がり3位以内で勝ち馬は上がり1位の馬からしか出ていない。

具体的に1〜3位までを詳しく見てみると

上がり1位
(6−0−0−2)

上がり2位
(0−3−4−3)

上がり3位
(0−2−1−6)

上がり3位以内でもやはり3位よりは2位、2位よりは1位の方が信頼度は高い。

上がり上位でも負けてしまった馬を具体的に書き出してみると

03年 11着 ゴールデンキャスト 4角17番手から上がり1位 
03年 15着 クレンデスターン 4角17番手から上がり3位
04年 5着 ビッグファルコン 4角16番手から上がり3位
04年 9着 フリーダムホーク 4角18番手から上がり2位
05年 4着 ペールギュント 4角11番手から上がり3位
06年 5着 ドラゴンウェルズ 4角12番手から上がり3位
07年 4着 シベリアンバード 4角10番手から上がり3位
09年 6着 ワンカラット 4角17番手から上がり1位
09年 8着 アイアンルック 4角11番手から上がり3位
09年 10着 ミッキーパンプキン 4角16番手から上がり3位
10年 6着 エーシンホワイティ 4角17番手から上がり2位

4角で10番手以降にいるとさすがに届かないということがわかる。