NHKマイル検討2

次は血統についての検討。

改修後(03年以降)で見ていきましょう。
10年
1着ダノンシャンティ
フジキセキ
母父マークオブエスティームナスルーラ系)
母母父ヘイロー

2着ダイワバーバリアン
マンハッタンカフェ
母父キングマン
母母父オジジアン(ダマスカス系)

3着リルダヴァル
アグネスタキオン
母父サンダーガルチミスプロ系)
母母父アルザオノーザンダンサー系のリファール系)

09年
1着ジョーカプチーノ
マンハッタンカフェ
母父フサイチコンコルドニジンスキー系)
母母父トウショウボーイテスコボーイ系)

2着レッドスパーダ
タイキシャトル(ヘイロー系)
母父ストームキャットノーザンダンサー系)
母母父ベイツモーテル(ターントゥ系)

3着グランプリエンゼル
アグネスデジタルミスプロ系)
母父サンデーサイレンス
母母父ノーザンテースト

08年
1着ディープスカイ
アグネスタキオン
母父チーフズクラウンダンチヒ系)
母母父キートゥザミント(リボー系)

2着ブラックシェル
クロフネ
母父ウイニングチケットトニービン系)
母母父トウショウボーイ

3着ダノンゴーゴー
アルデバランミスプロ系)
母父ポトリリャゾ(ナスルーラ系)
母母父バナースポーツ(レイズアネイティヴ系)

07年
1着ピンクカメオ
父フテレンチデピュティ
母父シルバーホーク(ロベルト系)
母母父チーフテンボールドルーラー系)

2着ローレルゲレイロ
キングヘイロー(リファール系)
母父テンビー(ニジンスキー系)
母母父カコイーシーズレイズアネイティヴ系)

3着ムラマサノヨートー
キングヘイロー
母父ヘクタープロテクターミスプロ系)
母母父リトルカレント(シーバード系)

06年
1着ロジック
アグネスタキオン
母父サクラユタカオーテスコボーイ系)
母母父シンザン

2着ファイングレイン
フジキセキ
母父ポリッシュプレセデントダンチヒ系)
母母父ミルリーフ(ナスルーラ系)

3着キンシャサノキセキ
フジキセキ
母父プレザントコロニー(リボー系)
母母父リファール

05年
1着ラインクラフト
父エンドスイープ(ミスプロ系)
母父サンデーサイレンス
母母父ノーザンテースト

2着デアリングハート
サンデーサイレンス
母父ダンチヒ
母母父ブライアーティック(ニアークティック系)

3着アイルラヴァゲイン
エルコンドルパサーミスプロ系)
母父メドウレイク(プリンスローズ系)
母母父インリアリティー(インテント系)

04年
1着キングカメハメハ
キングマン
母父ラストタイクーンノーザンダンサー系)
母母父ブレイクニー(トウルビヨン系)

2着コスモサンビーム
ザグレブ(ヌレイエフ系)
母父レインボークエスト(レッドゴッド系)
母母父ビーマイゲスト(ノーザンダンサー系)

3着メイショウボーラー
タイキシャトル
母父ストームキャット
母母父サーチトラディション(ナスルーラ系)

03年
1着ウインクリューガー
タイキシャトル
母父ビーマイゲスト
母母父バステッドブランドフォード系)

2着エイシンツルギザン
サクラバクシンオー
母父ファピアーノ(ミスプロ系)
母母父コーカサスニジンスキー系)

3着マイネルモルゲン
マウントリヴァーモアレッドゴッド系)
母父シーキングザゴールドミスプロ系)
母母父ダマスカス

これをまとめると

サンデー系
(4−3−2)
タイキシャトル(サンデーと同じくヘイロー系)
(1−1−1)
ミスプロ
(2−0−3)
ノーザンダンサー
(1−3−1)
サクラバクシンオー
(0−1−0)
レッドゴッド
(0−0−1)

サンデー系が猛威を振るっており、同じヘイロー系のタイキシャトルも良績。ノーザンダンサー系は勝ちきれないが、複勝率は高い。

母父
ノーザンダンサー
(4−4−1)
ナスルーラ
(1−0−1)
サンデーサイレンス
(1−0−1)
ロベルト系
(1−0−0)
テスコボーイ
(1−0−0)
ミスプロ
(0−2−3)
トニービン
(0−1−0)
レッドゴッド
(0−1−0)
リボー系
(0−0−1)
プリンスローズ系
(0−0−1)

ノーザンダンサー系が圧倒している。サンデー×ノーザンダンサー系が一番有力だといえる。そして母父ミスプロ系で勝ち馬は出ていない。意外なのはサンデーサイレンス。あまり出走数が多くないのも影響しているが、あまり成績が良くない。
そして母父サンデーサイレンスの馬の好走する血統は決まっている。

3着内の2頭はともに父ミスプロ系である。(ラインクラフトグランプリエンゼル
過去に出走した母父サンデーサイレンス系の馬たちの成績は
10年
16番人気6着エーシンホワイティ、父サクラバクシンオー
11番人気14着トシギャングスター、父クロフネ
17番人気16着パドトロワ、父スウェプトオーヴァーボード

09年
13番人気3着グランプリエンゼル、父アグネスデジタル

08年
13番人気4着ドリームシグナル、父アグネスデジタル
2番人気5着ファリダット、父キングマン

07年
3番人気11着アサクサキングス、父ホワイトマズル
6番人気8着マイネルシーガル、父ゼンノエルシド

06年
1番人気6着フサイチリシャール、父クロフネ

05年
2番人気1着ラインクラフト、父エンドスイープ

04年
15番人気17着トラッドスキーム、父エルコンドルパサー

人気関係なく掲示板に乗った4頭はすべて父ミスプロ系。逆に上位人気に指示されながらも負けたフサイチリシャールアサクサキングスは父ノーザンダンサー系。父ミスプロ×母父サンデーサイレンスは穴でも期待できる。

今回の出走メンバーで母父サンデーサイレンス系の馬は

グランプリボス(父サクラバクシンオー
ダンスファンタジア(父ファルブラヴ
フォーエバーマーク(父ファルブラヴ、母父ダンスインザダーク
プレイ(父ロックオブジブラルタル
マイネルラクリマ(父チーフベアハート
ロビンフット(父ゼンオエルシド)

ミスプロ系×母父サンデーサイレンスの配合の馬は出走せず、グランプリボス以外の馬はすべて父ノーザンダンサー系である。テスコボーイサンデーサイレンスの配合の馬は去年のエーシンホワイティしか出走していないので判断が難しいところではあるが、テスコボーイと東京コースの相性を見て決めるべきだろう。

サンデーサイレンス系の馬を書き出してみると、(抽選組を除く)

アドマイヤサガス(父フジキセキ、母父ゴーンウエスト
エーシンジャッカル(父フジキセキ、母父アフリート)
コティリオン(父ディープインパクト、母父トニービン
ノーザンリバー(父アグネスタキオン、母父マキャヴェリアン)
リアルインパクト(父ディープインパクト、母父メドウレイク)

である。勝ち馬が出ていない母父ミスプロ系が3頭、アイルラヴァゲインの弟のリアルインパクトナスルーラ系のコティリオン

つづいてサンデーサイレンス系の種牡馬について。
サンデーサイレンス系の種牡馬でも好走馬を出している馬とそうでない馬がいる。サンデーサイレンス系で好走馬を出しているのは

フジキセキ
アグネスタキオン
マンハッタンカフェ

のみである。
これら3頭以外のサンデーサイレンス系の種牡馬の成績は

(0−0−0−11)

と低調な成績。好走馬を出している種牡馬はすでに複数頭出しており、はっきりと分かれるということが分かる。これら3頭に共通するのは母系にノーザンダンサーの血を持っていないということである。過去に上記3頭を以外のサンデーサイレンス系の種牡馬を父に持つ馬で好走できなかった馬は

10年14番人気17着ニシノメイゲツ 父デュランダル
09年8番人気10着ミッキーパンプキン 父ダンスインザダーク
09年2番人気8着アイアンルック 父アドマイヤボス
08年16番人気16着セッカチセージ 父アッミラーレ
07年2番人気12着オースミダイドウ 父スペシャルウィーク
07年4番人気10着ダイレクトキャッチ 父スペシャルウィーク
06年14番人気7着エムエスワールド 父ステイゴールド
05年12番人気8着パリブレスト 父スペシャルウィーク
05年14番人気9着バブルエスティーム 父バブルガムフェロー
05年9番人気17着シルクトゥルーパー 父アドマイヤベガ
04年6番人気14着ナイストップボーイ 父タヤスツヨシ

人気薄の馬が多いが、最高でも8着とかなり成績が悪い。タヤスツヨシアッミラーレ以外の馬は母系にノーザンダンサーが含まれている。

今回ディープインパクト産駒が出走するが、ディープインパクトも母系にノーザンダンサーが入っている。

続いて父ノーザンダンサー系の馬たちの成績は
(1−3−1)
となっているが、

08年やや重 2着
07年やや重 1〜3着
04年良馬場発表だが、当日雨 2着

の時に集中している。とくに07年は1〜3着まで独占している。

当日雨なら父ノーザンダンサー系の頭も考えられるが、良馬場なら、父はサンデーサイレンス系かミスプロ系でないとスピードが足りないと考えられる。

今回の出走馬で父ノーザンダンサー系の馬は
エイシンオスマン 父ロックオブジブラルタル
キョウエイバサラ 父オージールーズ
クリアンサス 父リダウツチョイス
ダンスファンタジア 父ファルブラヴ
フォーエバーマーク 父ファルブラヴ
プレイ 父ロックオブジブラルタル
マイネルラクリマ 父チーフベアハート
リキサンマックス 父キングヘイロー
ロビンフット 父ゼンノエルシド
ヘニーハウンド 父ヘニーヒューズ