京都記念検討4

雨の影響が残りそうなため本日の芝状態と好走血統を調べておくのも大事でしょう。

今日行われた京都外回りのレースは3レース。


1600m
1着 
ゼンノエルシド
母父サッカーボーイ

2着
アグネスタキオン
母父シーキングザゴールド

3着
グラスワンダー
母父サドラーズウェルズ

1800m
1着
ディープインパクト
母父カーリアン

2着
ゴールドアリュール
母父トニービン

3着
ディープインパクト
母父Sicyos(リファール系)

1800m
1着
ディープインパクト
母父カーリアン

2着
ロックオブジブラルタル
母父サンデーサイレンス

3着
マンハッタンカフェ
母父シルバーホーク

まず好走が目立つのはディープ産駒。まだ3歳馬しか走っていないので京都記念には出走してこないが、重要な傾向。
これにちなんでスタミナ血統を持つ馬の好走が目立つ。(サッカーボーイサドラーズウェルズ、リファール等)ディープの母父もリファール系なのでとても重要な傾向だということが分かる。

そしてサンデーサイレンス。1600mの1,3着の馬には含まれていないが、他の好走馬には含まれている。やはり京都外回りということでキレが重要になっている。

重馬場ということでパワー血統を持つ馬の好走も目立つ。ミスプロニジンスキー系の持つ馬は注意。

まとめると
サンデーサイレンスのキレ
・ヨーロッパ系のスタミナ血統
ミスプロニジンスキー系のパワー
この3つが重要となっている。

京都記念の出走馬で上に書いた血統を含んでいるのは

サンデーサイレンス
トゥザグローリー
ビッグウィーク
ダノンシャンティ
ロードオブザリング
ヒカルカザブエ
シャドウゲイト
セラフィックロンプ
プロヴィナージュ
ヒルノダムール

・ヨーロッパ系のスタミナ血統
オウケンブルースリ(父父トニービン凱旋門賞馬)
ビッグウィーク(父バゴは凱旋門賞馬)
メイショウベルーガ(母父サドラーズウェルズ
ローゾオブザリング(父ホワイトマズル菊花賞アサクサキングスを輩出)
ヒカルカザブエ(父父トニービン
ホワイトピルグリム(母父エリシオの父フェアリーキングはサドラーズウェルズの全弟)
シャドウゲイト(父ホワイトマスル)
ヒルノダムール(母父ラムタラ凱旋門賞等を勝つヨーロッパの名馬)

ミスプロニジンスキーなどのパワー血統
トゥザグローリー(父ミスプロ系)
ヒルノダムール(母父ニジンスキー系)

そしてリボーを5代以内に含んでいる馬は梅雨時期などに強い底力のある血統で道悪に強い。
今回のメンバーでは

オウケンブルースリ
セラフィックロンプ

血統から一番推せるのはヒルノダムール。今日の馬場状態に一番マッチしている血統。逆に推せないのはダノンシャンティ。たしかに父はサンデー系だが、短距離色が強いフジキセキ。さらに母父マークオブエスティームマイラーで距離に不安がのこる。そしてプロヴィナージュもスタミナに不安がのこる。京都大賞典では3着に入ったが、展開的にハイペースで飛ばした馬がいて2番手にいたゴールデンメインも早めに仕掛け失速。3番手にいたプロヴィナージュが展開が向き残った。さらにメイショウベルーガオウケンブルースリには0.6秒も離されており、あまりスタミナが推せる馬ではない。

他に血統で注目はホワイトマズル産駒。産駒の重賞勝利に非根幹距離のレースが多い。アサクサキングス、シンゲン、イングランディーレなどがその例。

今回はロードオブザリングシャドウゲイトが該当。ただしシャドウゲイトは休み明け+年齢的に厳しい。


前々回途中で終わった上がりの上位馬について。
上がり上位の馬が上位に来ることは前に書いたとおりだが不発が多いのも事実。
上がり1位

(3−2−3−5)

上がり2位

(3−5−1−2)

上がり3位

(2−1−0−11)

上がり4位以下

(2−1−4)

となっているが、上がり1位でも届かないことが多く、とくに3位の馬は不発の方が多い。

これは最後方から上がり最速で追い上げても届かないということを示す。現に2位の馬の成績が一番いい。ある程度中段につけて速い上がりをつかえる馬が狙いどころとなる。

過去5年の上位3頭の各コーナーでの位置どりは
10年
1.3−3−3−3
2.6−6−5−5
3.8−8−7−6

09年
1.4−4−3−2
2.6−6−4−3
3.1−1−1−1(上がり4位以下)

08年
1.11−11−11−10
2.4−5−8−7(上がり4位以下)
3.1−1−1−1

07年
1.6−6−6−5
2.7−10−8−8
3.3−3−3−2(上がり4位以下)

06年
1.5−5−9−8
2.10−9−9−4
3.3−3−3−2(上がり4位以下)

となっいて4コーナーで10番手以下から差して上位に来たのはアドマイヤオーラ1頭。それほど後ろからでは届かないということが分かる。
そしてこれらの馬に該当するのは近走に重賞で10番手以内で上がり3位以内を記録していたことである。

10年
ブエナビスタ
前走有馬記念4角3番手から上がり3位

ジャガーメイル
4走前目黒記念4角4番手から上がり3位

ドリームジャーニー
前走有馬記念4角8番手から上がり1位

09年
アサクサキングス
近走に上がり上位なし
ただし8走前に神戸新聞杯で2番手から上がり2位
基本的に先行馬で逃げてダービー2着

サクラメガワンダー
前走鳴尾記念4角9番手から上がり2位

ヴィクトリー
逃げ。逃げて皐月賞勝ち

08年
アドマイヤオーラ
5走前弥生賞4角5番手から上がり2位

アドマイヤフジ
前走中山金杯4角2番手から上がり3位

シルクフェイマス
近走上がり上位なし。逃げてAJCCを勝ち、京都記念の覇者でもある。

07年
アドマイヤムーン
3走前札幌記念4角9番手から上がり1位

ポップロック
2走前目黒記念4角8番手から上がり2位

トウショウナイト
2走前アルゼンチン共和国杯4角3番手から上がり3位

06年
シックスセンス
2走前菊花賞4角8番手から上がり2位

サクラゼンチュリー
前走ステイヤーズS4角7番手から上がり2位

マーブルチーフ
近走上がり上位なし。ただし同じ舞台の京都新聞杯で4角7番手から上がり3位

逃げ馬は上がり上位である必要はないがそれ以外の馬は条件を満たしていた。逃げ馬にしても逃げてG1実績かG2勝利などの実績はあった。

今回5走以内の重賞で4角10番手より前で上がり3位以内を記録しているのは
オウケンブルースリ
トゥザグローリー
ダノンシャンティ
メイショウベルーガ
ヒカルカザブエ
ホワイトピルグリム
シャドウゲイト
プロヴィナージュ
ヒルノダムール

ただし
オウケンは3走前の京都大賞典が4角8番手から上がり1位だが、10頭立てのため期待できない。他のレースでも常に上がりは上位だが、10番手以降。今回は届かない可能性がある。
ヒカルカザブエは5走前の阪神大賞典だが2年前のもので参考にならない。
プロヴィナージュは前走の京都大賞典が上がり3位だが、2位とは0.9秒差。このお馬がすごいのではなくむしろ周りの馬がふがいなかった。

なので今回の出走馬で参考にしていいのは
トゥザグローリー
ダノンシャンティ
メイショウベルーガ
ホワイトピルグリム
シャドウゲイト
ヒルノダムール
である。