京都記念検討2

今回はまず斤量58㎏以上の馬について検討したいと思います。

過去10年58㎏以上(牝馬は56㎏)の馬の成績は

(3−3−4−14)

と2頭に1頭くらいの割合で好走している。
これをG1勝利の有無で分けると

G1馬
(2−0−4−3)

G1馬でない馬
(1−3−0−11)

となり差が出る。
G1馬で好走している馬は
10年3着ドリームジャーニー59㎏ 有馬記念1着、宝塚記念1着、朝日杯1着
09年1着アサクサキングス 58㎏ 菊花賞1着
09年3着ヴィクトリー   58㎏ 皐月賞1着
05年3着ヒシミラクル   60㎏ 菊花賞1着、天皇賞春1着、宝塚記念1着
02年1着ナリタトップロード60㎏ 菊花賞1着
01年3着ナリタトップロード59㎏ 菊花賞1着

ヴィクトリー以外の馬は非根幹距離のG1を勝っている馬である。ヴィクトリーは後で書くが、逃げてのものなので非根幹距離克服できたといえる。

逆に好走できなかったG1馬は
08年6着ウオッカ     56㎏ 阪神JF1着、ダービー1着
06年5着デルタブルース  58㎏ 菊花賞1着
03年6着アグネスフライト 58㎏ ダービー1着

ウオッカは非根幹距離実績に乏しく、新馬戦後の黄菊賞でも負けているほどである。
またダービー馬2頭が負けているが、ダービーは根幹距離に圧倒的に強い馬しか勝てないレース。なので非根幹距離のレースではとりこぼす。しかもこの後G1を控えているため完全には仕上げてこないということも原因としてあげられる。


ではG1馬でない馬の好走例をみると
07年1着アドマイヤムーン  59㎏
07年2着ポップロック    58㎏
06年2着サクラセンチュリー 58㎏
02年2着マキカネキンノホシ 58㎏

アドマイヤムーンはのちにG1を3勝したが当時はG1未勝利。しかし3歳時にも天皇賞秋3着、香港C2着とG1実績はあった。
ポップロックも前年G1実績があった。有馬記念でディープの2着、メルボルンC2着。さらに目黒記念で1着と非根幹距離の重賞も勝っていた。
サクラセンチュリーは前回書いたとおり前年に非根幹距離の重賞を勝っている。
マチカネキンホシは勝ち星すべてが非根幹距離で、非根幹距離重賞で活躍していた。AJCC1着、目黒記念2着、アルゼンチン共和国1着、日経賞2着。


ここで今回出走してくる58㎏以上(牝馬は56㎏)の馬は
オウケンブルースリ 58㎏
ビッグウィーク   58㎏
ダノンシャンティ  58㎏
メイショウベルーガ 56㎏
シャドウゲイト   58㎏

このなかでメイショウベルーガはG1未勝利でエリザベス女王杯2着だが、0.7秒も離されている。さらに非根幹距離実績も乏しい。さらに秋から使いづめで上積みが見込めない。
シャドウゲイトもG1実績が07年と4年前のもので最近は先行する自分の形に持ち込めていない。
ダノンシャンティは1800mまでしか勝ちがなく、ここでは厳しい。

今回狙える58㎏以上の馬はオウケンブルースリとビッグウィークのみとなる。

また年齢別の成績は
4歳 (6-2-1-23)18.8% 25.0% 28.1%
5歳 (2-0-3-22) 7.4% 7.4% 18.5%
6歳 (2-7-4-24) 5.4% 24.3% 35.1%
7歳上(0-1-2-31) 0.0% 2.9% 8.8%
となっている。
7歳以上の馬の好走例は少ないが、詳しく見てみると
08年3着シルクフェイマス 9歳
03年2着イブキガバメント 7歳
03年3着トウカイパルサー 7歳

シルクフェイマストウカイパルサーは逃げて3着。2着のイブキガバメントは前年重賞連対3回と力の衰えは見せていなかった。
今回7歳以上の馬は
シャドウゲイト
セラフィックロンプ
セラフィックロンプは前年重賞で3回連対しているが、すべて牝馬限定のG3。逃げれればチャンスはありそうだが、牝馬には厳しいレース。

牝馬 (1-0-0-7)

勝ったのは去年のブエナビスタのみ。牡馬相手にG1で連対している馬でやっとなので年齢的にも狙いにくいし、非社台であることもマイナス。

シャドウゲイトは内枠なら逃げれる可能性があったが、少頭数とはいえ7枠。内枠にビッグウィークがいるためこちらが逃げる公算が高い。

ここで逃げについてさっきから書いてますが脚質別の成績がこちらです。
逃げ(0-0-4-6)
先行(5-3-2-27)
差し(3-6-2-30)
追込(2-0-2-37)
マクリ(0-1-0-0)
逃げた馬の3着の多さが目立ちます。逃げ馬は3着でねらえばいいレースということになります。去年のホクトスルタンもおしい4着でした。

次に上がりの脚について
上がり1位
(3−2−3−5)
上がり2位
(3−5−1−2)
上がり3位
(2−1−0−11)
上がり4位以下
(2−1−4)

上がり上位の馬が上位に来ている通り瞬発力勝負となることが多い。そして上がり4位以下の馬が連対圏を独占したことはないので上がり上位の馬から流すのがいい。

これ以降の検討はまた次回