神戸新聞杯検討2

血統的に注目するのはやはりサンデーサイレンスですね。過去3年で勝ち馬は父がすべてサンデー系の種牡馬です。ラップでも書いたとおり後半のほうが速いラップですから当然といえば当然といえるのですが。
しかし、2,3着にはサンデー系の父を持つ馬はリーチザクラウンのみで母父まで広げても2頭サンデーがいるだけです。切れ味だけでなく、スタミナが必要になってくるということでしょう本番の菊花賞で活躍するのは1着の馬より2,3着の馬のほうがいいですね。アサクサキングスオウケンブルースリ菊花賞を勝ち、セイウンワンダーは3着にきています。菊花賞は切れ味だけでは勝ちきれませんから、そういう結果になっているのだと思います。
外回りですからグレイソヴリン系は活躍していますね。父ジャングルポケット、母父トニービンには注目しといたほうがいいかもしれません。

勝ち馬と、2,3着に来る馬は分けて考えたほうがいいかもしれませんね。
今回のメンバーで父サンデー系の馬は
サンディエゴシチー
ネオヴァンドーム(社台生産)
レーヴドリアン(社台生産)
シルクオールディー
レッドスパークル
タニノエポレット
ネオポラリス(社台生産)
ハートダダンダン
マイネルゴルト

です。社台関係の馬はやはり注目です。しかし、ここ2年の勝ち馬が社台生産の馬ではないので社台の馬は勝ちにはこだわっていないのかもしれません。




3着以内に来た馬は上がりが3位以内の馬がほとんどを占めています。
09年
1着4角9番手上がり1位(上がり2位に0.6秒差をつけて断トツ)
2着逃げ上がり5位(3位と0.2秒差に迫るタイム)
3着4角3番手上がり4位(3位と0.1秒差)

08年
1着4角5番手上がり4位
2着4角10番手上がり2位
3着4角13番手上がり1位

07年
1着4角12番手上がり1位(上がり2位に0.9秒差をつけ断トツ)
2着4角2番手上がり2位タイ
3着4角5番手上がり2位タイ

上がり1位の馬は複勝率100%となっていて先行していても速いあがりをつかえている馬が上位に来ています。リーチザクラウンは逃げて3位と遜色ないタイムで上がれていたため粘れたのだと思います。08年は2〜4着まで4角10番手以降の馬が来ていますし、勝ったのはディープスカイですので力でねじ伏せたという方がおおきいでしょう。

では過去3年の3着以内馬の神戸新聞杯の前までのレースで上がり順位がどうだったかをまとめてみましょう。

(上がり1位−2位−3位―4位以下)という風にまとめていきます。

09年
イコピコ(2−2−1−2)
リーチザクラウン(2−2−0−3)※逃げて1位を2回、2位を1回記録
セイウンワンダー(4−0−1−2)

08年
ディープスカイ(5−4−1−1)
ブラックシェル(5−2−2−0)
オウケンブルースリ(4−1−0−0)

07年
ドリームジャーニー(4−2−1−0)
アサクサキングス(0−2−0−6)
ヴィクトリー(1−1−0−3)


アサクサ、ヴィクトリー以外は今までのレースを上がり3位以内で走っており、こういった馬がねらいどころとなりそう。アサクサキングス、ヴィクトリーは先行してG1の実績がありますからそういった実績があれば神戸新聞杯では活躍できるのでしょう。

今回のメンバーを同じようにまとめるとこうなっています。
エイシンフラッシュ(4-1-1-1)
サンディエゴシチー(2-1-1-3)
シルクオールディー(4-1-1-2)
タニノエポレット(1-3-2-5)
ネオヴァンドーム(0-3-0-3)
ハートダダンダン(2-1-3-6)
ビッグウィーク(1-1-1-5)
マイネルゴルト(2-2-2-6)
マストハブ(1-2-0-5)
レーヴドリアン(5-1-0-1)
レッドスパークル(1-6-1-3)
ローズキングダム(2-2-0-2)


過去の好走した馬と比べるとレーヴドリアンは今回のレースに合いそうな馬ですね。今回福永に乗り代わりですから調教師も勝負に来ているのではないでしょうか。上がりが4位以下も超スローのダービーのときですし、今回はそんなペースにはならないでしょうから大丈夫でしょう。ほかにはエイシンフラッシュ、シルクオールディーは期待できそうです。ローズキングダムも4位以下が2回ありますが、東京スポーツ杯はむしろ速い上がりを使ってくる馬をしのぎきっていますし、皐月賞でも僅差の4着まできています。この馬も切れ味自慢の馬といっていいでしょう。ネオヴァンドームは重賞を勝っていますが、デムーロの好騎乗でしたし、審議すれすれでした。どちらかというと切れ味というより前目で粘るほうがいいんじゃないでしょうか。

レッドスパークルは2位が6回も記録していて安定していますが、今回に限っては新馬に調教で遅れをとっていて調教がよくなさそうなので見送るほうがよさそうですね。


阪神2400mで施行されるようになって神戸新聞杯では四位、武豊の1,2が3年連続で続いていますね。どちらの騎手も直線で外を回して末足を活かす乗り方をするイメージがありますのでそういった乗り方が合うのでしょう。

そして豊は改修後の阪神2400mで6勝をあげているのですが、5勝は3歳馬で6勝すべてが乗り代わって緒戦に勝っています。今回も3歳馬で乗り代わり直後ですから期待できるでしょうね。

さて肝心の予想ですが、社台関係の馬が、賞金的に出られそうな馬しか出てきませんでした。

ということは社台の考えとしては上がり馬には期待しておらず、春の勢力に期待したということでしょう。そして社台生産の中でネオヴァンドームは脚質的に狙いにくいので今回は見送ろうと思います。

今までの神戸新聞杯を見ると上がり馬以外の社台の馬は春のG1で上位に来ていた馬が神戸新聞杯でも上位に来ています。なのでエイシンフラッシュローズキングダムは好走の確率がかなり高いといえますね。崩れるのは考えにくいですね。どちらも1番人気で並んでいますがしょうがないでしょう。どちらかといえばエイシンフラッシュは休み明けの皐月賞で3着に来ているとおり休み明けでも走れると思います。さらにダービーの勝利がフロック視されていますのでここは何が何でも勝ちにくるんではないかと思います。

ほかに好走が期待できそうなのは社台ではレーヴドリアン。ただし、例年の社台関係の上位馬は重賞勝利の有無ではっきりと分かれています。重賞勝利のないレーヴドリアンは少々荷が重いのかなと思います。相手までですね。

社台以外で期待できるのはまずシルクオールディーですね。3年連続連対中の四位が乗りますし、上がりに関しても満たしているといえるでしょう。父マンハッタンカフェ菊花賞天皇賞春を勝っているとおりスタミナのある血統です。ディープスカイ以外の父サンデー系の馬はみな長距離G1を勝っている馬、あるいはそれに順ずる馬の産駒ですのでここは好走が期待できます。
そして穴としてはサンディエゴシチーですかね。
この馬もマンハッタンカフェ産駒です。そして母父ラーイはブラッシンググルーム系でテイエムオペラオーマヤノトップガンの母父でステイヤーも輩出しています。ただサンデー×ブラッシンググルーム系はG1では期待できない組み合わせですので狙えるとしたらここでしょう。デビューから3連勝し、上がりも1位2回、2位1回と勝ち上がっていきました。その後東京スポーツ杯で暴走したり、スプリングSでは乗り代わり直後だったりとすべてが悪いほうに向いていっていました。しかし、ダービーでは上位2頭に次ぐ上がり3位と以前のようなレースができるようになりました。G1でもなかなかの足を使えているのでここは人気がないようなので狙ってみるのも面白いかもしれません。

印をつけるなら

エイシンフラッシュ
ローズキングダム
▲シルクオールディー
レーヴドリアン
サンディエゴシチー

ですかね。馬券は◎を頭に3連単です。ローズを2と3着のつけて買うと思います。