皐月賞検討2

今日は

『トライアルで負けた馬の巻き返し』

について検討したいと思います。

今回のメンバーについて言えば
サンディエゴシチー
コスモヘレモス
トーセンアレス
バーディバーディ
が該当しますかね。

では過去20年分で今回もデータを見ていきましょう。

過去20年でトライアルで負けて皐月賞で3着以内に来た馬は以下の通りです。前走は負けているので前々走についても書きますね。

年度 着順   馬名        前走    人気 着順(着差)  前々走     着順(着差)
90年 2着   アイネスフウジン  弥生賞    1  4着(0.4秒差) 共同通信杯   1着(0.5秒差)
91年 2着   シャコーグレイド  若葉S    2  3着(0.5秒差) 共同通信杯   5着(0.4秒差)
92年 2着   ナリタタイセイ   若葉S    3  3着(0.9秒差) 若駒S     1着(0.2秒差)
95年 2着   タヤスツヨシ    若葉S    1  5着(1.8秒差) 共同通信杯   2着(0.5秒差)
95年 3着   オートマチック   弥生賞    4  4着(0.7秒差) 京成杯     2着(0.3秒差)
96年 3着   メイショウジェニエ スプリングS 3  5着(0.5秒差) アーリントンC 2着(0.2秒差)
※97年1着   サニーブライアン  若葉S    1  4着(0.4秒差) 弥生賞     3着(1.1秒差)
99年 2着   オースミブライト  スプリングS 2  7着(1.4秒差) 京成杯     1着(0.3秒差)
00年 3着   チタニックオー   弥生賞    9  6着(1.5秒差) シンザン記念  2着(0.5秒差)
02年 1着   ノーリーズン    若葉S    2  7着(0.9秒差) こぶし賞    1着(0.1秒差)
05年 2着   シックスセンス   若葉S    2  4着(0.3秒差) きさらぎ賞   4着(0.2秒差)
07年 2着   サンツェッペリン  スプリングS 4  8着(0.7秒差) 京成杯     1着(0.3秒差)
08年 1着   キャプテントゥーレ 弥生賞    5  4着(0.4秒差) 朝日杯FS   3着(0.4秒差)
09年 3着   セイウンワンダー  弥生賞    2  8着(0.9秒差) 朝日杯FS   1着(0.0秒差)

となってます。サニーブライアンに※マークがついてるのは前々走で権利を取ったにもかかわらずまたトライアルを使った特殊なローテだからです。
結構多いですね。賞金的にもう出れるという状態でトライアルに出てると考えられますので、当然上積みが見込め、好走例は多くなるのでしょう。

では詳しく見ていきましょうか。

1.前々走重賞勝ちしてトライアル負けしたという馬が4頭いますね。セイウンワンダーアイネスフウジンは朝日杯勝ちありで、サンツェッペリンオースミブライトは中山2000mの京成杯を制しています。G1実績を残してるか、中山2000mに適性を表していたということです。

2.トライアルで1秒以上負けた馬たちが3頭います。この馬たちは前々走で重賞連対しています。トライアルでの負けで人気が落ちマークが外れ力が発揮できるということなんでしょうかね。

3.前々走重賞好走(5着以内、0.5秒差以内)という馬が7頭います。うち2頭は上の条件と被っていますのでほかの5頭について見ていきます。

シャコーグレイド・・葉牡丹賞2番人気1着、ホープフルS2番人気2着、ジュニアC(当時は中山2000m)2番人気2着と中山2000mに対してかなりの適性の高さを示していました。

・オートマチック・・・京成杯3番人気2着と中山2000mの適性を示していました。さらに前走弥生賞は4着ですが、3着とは差がなく、2着とも0.3秒差です。勝ち馬はフジキセキだったので弥生賞組としては3番手の力を持っていたということになります。

メイショウジェニエ・前走アーリントンCで0.2秒差の連対経験がありました。

シックスセンス・・・前々走京成杯で4番人気2着があり、中山2000mに対して適性を示していました。

キャプテントゥーレ・2歳時にデイリー杯を0.3秒差付けて勝っている実績がありました。

中山2000mで実績があるか3歳重賞で連対、2歳時に重賞0.3秒差勝ちという実績があるというのが共通点としてあげられますかね。

4.前々走OP勝ちと500万条件勝ちが1頭ずついます。ここで勝ててないと本番出れてないでしょうから当然でしょう。

ナリタタイセイ・・近3走でOPを含む2連対といった感じでしょうか。すこし無理やりな気がしますが、タヤスツヨシダンツフレームもこの条件に当てはまってます。

ノーリーズン・・・年明けの新馬戦で0.3秒差勝ちあり。正直この馬は外人騎手の力というのもあったかもしれません。しかしレコードでの勝ちなので馬に力もあったんでしょう。年明け0.3秒差以上勝ちというのは昨日の条件でも使った条件なのでこれは使えるみたいですね。



ではまとめてみましょう。
1.前々走重賞勝ちして、G1勝ち(連対にしてもいいかも)実績を残してるか、中山2000mに適性を表していた。
2.トライアルで1秒以上負けた馬は前々走で重賞連対している。
3.前々走重賞好走(5着以内、0.5秒差以内)という馬は中山2000mで実績があるか3歳重賞で連対、2歳時に重賞0.3秒差勝ちという実績がある。
4.前々走OP勝ちと500万条件勝ちの馬は近3走でOPを含む2連対か、年明けに0.3秒差勝ちあり。

いろいろ条件別に分けましたが
・年明けの重賞連対
・中山2000mの実績
・重賞で0.3秒差以上勝ち
・年明け0.3秒差以上勝ち

というのはきのう書いたことと被るところがありますね。皐月賞ではこの4点が重要みたいです。

今回のメンバーで該当するか見てみましょう。
サンディエゴシチー・・どの項にも該当せず。
コスモヘレノス・・・・中山2000mで5番人気1着あり。ただトライアルのあと1戦挟んでいる点が気がかり。そもそも出れるかわからない。
・トーセンアレス・・・・年明け0.3秒差以上勝ちあり。ただすべてダートでのもの。さらにトライアルのあと1戦挟んでいる点が気がかり。ダイワメジャーは年明けダートの未勝利戦で1.3秒差かちがあるがトライアルで権利を取っていたので芝の適性を見せていた。馬場が荒れていれば面白いかも。
バーディバーディ・・・年明け0.3秒差以上勝ちあり。ただダートでのもの。芝は2戦して未勝利。父ブライアンズタイム、母父シーキングザゴールドミスプロ系)と生粋なダート馬な気もするがどうか。同厩舎のリルダヴァルが出れなければ回避してただろうが、どちらも出れるのでライバルを減らすために出てきたとみてここは切ってみるかな。ただ松岡が3年連続5枠9番に入っているので今年も入れば記念に買っておいてもいいかな。

ちなみにマイネルチャールズの時は3冠すべて5枠9番でした。そして1つずつ着順を落として行きました。

結論としては
サンディエゴシチーの好走はないと見る。
コスモヘレノスはまだ出れるかわからないが、条件的には満たしている。しかし疲れが気になるのでよっぽど調教が良くないと買わない。
トーセンアレスは馬場が荒れれば面白いかな。弥生賞は出遅れてレースになっていなかったので芝適性に関してはわからない。しかし疲れが気になるので調教次第か。
バーディバーディは松岡騎乗で5枠9番なら面白そうだから買ってみる。

こんな感じですね。今年はこの組の好走は厳しいと思っています。トーセンアレスとバーディバーディは取り扱いが微妙な位置にいるにのでできたら回避してほしいかな(笑)

えーじゃ明日は前から話しているヴィクトワールピサが危険と思う理由と似た戦跡をもった馬と比べてどうかということを検討してみましょうか。

ヴィクトワールピサと似た戦跡を持つ馬との共通点』

といった感じの題名でいいですかね。