マイルCS検討2

血統で注目なのは
サンデーサイレンス
トニービン
ノーザンテースト
です。

過去10年の3着内の馬でこれらの血を含んでいるのは

サンデーサイレンス
08年 1着 ブルーメンブラット 父アドマイヤベガ
08年 3着 ファイングレイン 父フジキセキ
07年 1着、06年 1着、05年2着 ダイワメジャー 父サンデーサイレンス
07年 3着 スズカフェニックス 父サンデーサイレンス
06年 2着、04年2着 ダンスインザムード 父サンデーサイレンス
05年 1着 ハットトリック 父サンデーサイレンス
05年 3着 ラインクラフト 母父サンデーサイレンス
04年 1着、03年 1着 デュランダル 父サンデーサイレンス
00年 2着 ダイタクリーヴァ 父フジキセキ
00年 3着 メイショウオウドウ 父サンデーサイレンス

トニービン
09年 1着 カンパニー 父ミラクルアドマイヤ(父がトニービン
08年 1着 ブルーメンブラット 父アドマイヤベガアドマイヤベガの母父がトニービン
04年 3着 テレグノシス 父トニービン

ノーザンテースト
09年 1着 カンパニー 母父ノーザンテースト
07年 1着、06年 1着、05年2着 ダイワメジャー 母父ノーザンテースト
04年 1着、03年 1着 デュランダル 母父ノーザンテースト
04年 3着 テレグノシス 母父ノーザンテースト

今回これらの血統を含む馬は
サンデーサイレンス
アブソリュート(母父サンデーサイレンス
キンシャサノキセキ(父フジキセキ
ゴールスキー(父ゴールドアリュール
スマイルジャック(母父サンデーサイレンス
ダノンヨーヨー(父ダンスインザダーク
テイエムオーロラ(父マンハッタンカフェ
トゥザグローリー(母父サンデーサイレンス
ワイルドラズベリー(母父サンデーサイレンス
ジョーカプチーノ(父マンハッタンカフェ
ガルボ(父マンハッタンカフェ

トニービン
ショウワモダン(母父トニービン
テイエムオーロラ(母父トニービン

ノーザンテースト
アブソリュート(母母父ノーザンテースト
ショウワモダン(父の母系にノーザンテースト

サンデーを含む馬が多く、絞りきれません。トニービンに関してはテイエムオーロラが父サンデー系なのでかなり有力ですね。ノーザンテーストに関してはどれも遠いためあまり参考にならなそうですね。


各着順別の傾向としては
対馬は距離短縮または1800、2000mの実績がある馬がよく来ています。
そして3着は1200、1400mの実績馬、血統ではミスプロ系がよく来ています。

3着についてもっと詳しく見ると

09年
サプレザ
父サーム(ミスプロ系)

08年
ファイングレイン
前走スワンS5着からの参戦。当年高松宮記念1着。その他の重賞実績はシルクロードS1着

07年
スズカフェニックス
前走スプリンターズS9着からの参戦。当年高松宮記念1着。その他の重賞実績は東京新聞杯1着、富士S3着、阪急杯3着。

06年
シンボリグラン
前走スワンS2着からの参戦。主な重賞実績はCBC賞1着、ファルコンS3着、オーシャンS3着、スワンS2着とすべて1400m以下。

05年
ラインクラフト
父エンドスイープ(ミスプロ系)

04年
テレグノシス
1800mの毎日王冠を勝ち、スプリングSで2着もあるが、1400mでは(2−1−1−0)。
1600m(2−2−1−7)、1800m(1−1−0−1)と1600mでは取りこぼしが多く、1800mより1400mのほうが確実に走っている。さらにいえば、1400mの京王杯SCでは59kgを背負い、最速の上がりを使い勝っている。距離が短いほうが得意といえそうな成績。

03年
ギャラントアロー
前走スワンS1着からの参戦。主な重賞成績はスワンS1着、ファルコンS1着、クリスタルC(1200m)2着、ニュージーランドT(1600m)2着。1600mのニュージーランドTでも実績を残しているが、1400m以下の実績が圧倒的。
リンドシェーバーミスプロの父でもあるレイズアネイティヴである。

02年
父アフリート(ミスプロ系)
前走スワンS2着からの参戦。主な重賞実績はCBC賞1着、スワンS2着、アーリントンC3着。距離が伸びるにつれ着順が落ちているように短距離馬。

01年
タイキトレジャー
ミスワキミスプロ系)
前走スワンS2着からの参戦。重賞実績は函館SS1着、函館SS2着、シルクロードS2着、スワンS2着、ニュージーランドT(1400m)3着、クリスタルC3着。1400m以下に良績が集中。

00年
メイショウオウドウ
1400m以下の出走は新馬戦の1200m1着のみ。今まで見た中では例外の中距離馬。

今回のメンバーで1400m以下のほうが実績の良い馬、父ミスプロの馬は

・1400m以下の実績ありの馬
キンシャサノキセキ(今年の高松宮記念馬。ほかの重賞実績は阪神C、スワンS、函館SS、オーシャンS1着、スプリンターズS2回、高松宮記念2着、キーンランドC、NHKマイル、セントウル3着)

エーシンフォワード阪急杯1着、ニュージーランドT、アーリントンC2着、東京新聞杯高松宮記念3着)

ファイングレイン高松宮記念シルクロードS1着、NHKマイル、ニュージーランドT2着、マイルCS3着)

・父ミスプロ
サプレザ
トゥザグローリー

そして前走1200、1400mからの参戦の馬は
エーシンフォワードキンシャサノキセキファイングレインジョーカプチーノ

これらの馬は3着までとして買うのがベストとおもわれる。

次に勝ち馬の条件は

1. 通算5勝以上している
2. 当年G1出走経験あり


これは過去10年の勝ち馬すべてに共通しています。
1の条件は2、3着なら3、4勝馬でもきていますが、先に書いた条件を満たした3歳馬か、G1馬のダイワメジャーのみです。

この2つの条件を満たしているのは
アブソリュート
エーシンフォワード
キンシャサノキセキ
サプレザ
ショウワモダン
ファイングレイン
マイネルファルケ
ライブコンサート

となっています。

そして距離延長で勝ったのはデュランダル2回とゼンノエルシドのみ。ゼンノエルシドは前走が初の1200mで10着に敗退。前々走は京成杯AHでレコード勝ち。むしろ前走は適正外を走らされたとみなしていいだろう。
デュランダルは重馬場の中山記念以外では常に上がり上位で、0.1秒差の2位が1回あるだけ。ほかは常に上がり最速を記録していて、スプリンターズSでは2位に0.5、0.6秒の差をつけて圧倒的に速い脚を使えていた。いってみれば異次元の脚を持っていたためデュランダルに関しては歴史的名馬による例外と考えてよさそうである。



各馬の総評

アブソリュート
生産:社台ファーム
年齢:6歳
通算勝利:7勝
今年の重賞成績:最高東京新聞杯6着
今年G1出走実績:あり
血統:母父サンデーサイレンスは強調材料

社台の馬だが、おそらく人気薄。6歳以上の馬は当年G1、G2実績がない馬は3着内に来ていないということで厳しいといわざるを得ない。しかも同馬は安田記念以来の休み明け。過去10年3着内の馬は秋に1走以上している馬しかきていない。そういったデータを打ち破れるのはG1馬か逃げ馬。
今回3着内は厳しい。

エーシンフォワード
生産:非社台
年齢:5歳
通算勝利:5勝
今年の重賞成績:最高阪急杯1着、高松宮記念3着
今年G1出走実績:あり
血統:特に強調材料なし

非社台でおそらく人気薄。しかし、短距離色が強く、前走も1400mのスワンS。好走条件に合致しないためここでは厳しい。

オウケンサクラ
生産:非社台
年齢:3歳
通算勝利:3勝
今年の重賞成績:最高フラワーC1着、桜花賞2着、天皇賞4着
今年G1出走実績:あり
血統:特に強調材料なし

3歳馬として当年G1連対実績あり、天皇賞4着とダンスインザムードとかぶるところがある。しかし、ダンスインザムードは社台の馬でバックアップがあり、マイルCSでも3番人気に支持。非社台であり、人気薄は好走の可能性を残すが、前走は流れにうまく乗り流れ込んだだけ。それでいて、ブエナビスタに0.7秒も離されている。
今回3着以内は厳しい。

ガルボ
生産:非社台
年齢:3歳
通算勝利:2勝
今年の重賞成績:最高シンザン記念1着、富士S
今年G1出走実績:あり
血統:父マンハッタンカフェはプラス材料

前走古馬相手に富士S3着は押せる材料ではある。そして当年京都マイルでの好走、圧勝は期待できる。しかし、前走から+1kgでG1の好走実績もない。
今回は厳しい。

キョウエイストーム
生産:非社台
年齢:5歳
通算勝利:4勝
今年の重賞成績:最高京成杯AH2着
今年G1出走実績:なし
血統:母父サンデーサイレンスは強調材料

短距離色が強い同馬。5歳馬の勝ち馬条件は満たしていない。去年のマイネルファルケほど押せる実績もない。
中山以外のマイルは厳しい。

キンシャサノキセキ
生産:オーストラリア。しかし、馬主が社台系の吉田和美
年齢:7歳
通算勝利:10勝
今年の重賞成績:最高高松宮記念1着、スプリンターズS2着
今年G1出走実績:あり
血統:父フジキセキ

6歳以上の馬の勝ち馬の条件はみたしている。しかし、例外になって連対できるような実績もない。短距離色が強いため3着が限度。

ゴールスキー
生産:追分ファーム
年齢:3歳
通算勝利:4勝
今年の重賞成績:出走経験なし
今年G1出走実績:なし
血統:父ネオユニヴァースは強調材料

3連勝中の上がり馬。しかし、重賞出走経験がない同馬は厳しい。デュランダルでも3歳のときは連勝で挑んだが、惨敗。3歳馬の好走条件も満たしていない。
今回は厳しい。

サプレザ
生産:外国馬。しかし、馬主は社台系の吉田照哉
年齢:5歳
通算勝利:6勝
今年の重賞成績:最高サンチャリオットS(G1)1着
今年G1出走実績:あり
血統:父ミスプロ系で3着によく来ている血統。

去年の3着馬、馬主が社台系の吉田照哉に変更。好走条件は揃っている。しかし、前走乗っていたスミヨンがダノンヨーヨーに乗ったのは不可解。
去年同様3着までなら狙える。

ショウワモダン
生産:社台ファーム
年齢:6歳
通算勝利:10勝
今年の重賞成績:最高安田記念1着
今年G1出走実績:あり
血統:母父トニービンは強調材料

当年G1を勝っているため好走が期待できるが、秋の凡走続きで社台の人気薄は確実。前走が明らかに余計だったためここでも好走は期待できない。

ジョーカプチーノ
生産:非社台
年齢:4歳
通算勝利:4勝
今年の重賞成績:最高スワンS3着
今年G1出走実績:なし
血統:父マンハッタンカフェは強調材料

4歳馬の勝ち馬の条件をみたしていない。前走長期休み明けで3着は強調できるが、短距離色が強く、3着までが精一杯。人気がないのであれば3着に抑えておく程度で十分か。

スマイルジャック
生産:非社台
年齢:5歳
通算勝利:4勝
今年の重賞成績:最高安田記念3着
今年G1出走実績:あり
血統:母父サンデーサイレンスは強調材料

非社台であり、人気も背負いそうなため凡走の確率が高い。さらに今年重賞で連対がないため3着以内も厳しいか。
ただローテには好感が持てる

ダノンヨーヨー
生産:ノーザンファーム
年齢:4歳
通算勝利:6勝
今年の重賞成績:最高富士S1着
今年G1出走実績:なし
血統:父ダンスインザダークは強調材料

上位人気確実の社台馬。マイルではかなりの強さを発揮し、ジョッキーもスミヨンを確保。G1初出走となるが、例外となり得るマイル実績をもつ。富士Sから参戦の馬の成績が悪いが、ほとんど人気薄で期待できない馬が多かった。社台の馬で富士Sを使ってマイルCSで5番人気に支持された馬は

03年 3番人気 5着 ミレミアムバイオ
09年 5番人気 11着 ザレマ

のみ。昨年のザレマは当年G1出走もあり、重賞勝利もあったが、上位人気にキャプテントゥーレ、カンパニーのG1馬2頭がいて、更にカンパニーの引退レース。社台がこのような状況で勝たせるわけはなく、過剰人気が伺えた。

ということは富士S組で社台が人気に押された馬はミレニアムバイオのみ。当日+10kgと調整にすこしミスが生じた模様。

更に今年は天皇賞毎日王冠府中牝馬Sと近年勝ち馬を出している相性のいいローテから社台の馬の参戦は凡走つづきのショウワモダンのみ。社台が一番バックをするのはダノンヨーヨーである可能性が高く、ここでは本命級のあつかいが必要。

テイエムオーロラ
生産:非社台
年齢:4歳
通算勝利:6勝
今年の重賞成績:最高府中牝馬S
今年G1出走実績:なし
血統:父マンハッタンカフェ、母父トニービンは強調材料

血統的に一番押せる血統ではある。そして前走1800mと距離短縮というローテもいい。おそらく逃げるのはマイネルファルケでこの馬は2番手以降からすすめるだろう。京都芝で3戦全勝と京都との相性もいい。しかし、G1出走経験がない。国分は先週同じテイエムの馬でG1を経験しているためセットで依頼の可能性があるため、勝負なのはこちらかなと。人気がなければ連対の可能性までのこす。

トゥザグローリー
生産:ノーザンファーム
年齢:3歳
通算勝利:3勝
今年の重賞成績:最高青葉賞2着
今年G1出走実績:あり
血統:母父サンデーサイレンスは強調材料

3歳馬として好走の条件は満たしていない。重賞連対経験も2400mの青葉賞のみ。前走OPから参戦の馬の好走も過去にないのでここでは厳しいか。デムーロが乗ることで過剰人気になり5番人気内に支持される可能性があるが、ここでは厳しいだろう。

ファイングレイン
生産:社台ファーム
年齢:7歳
通算勝利:5勝
今年の重賞成績:最高オーシャンS5着
今年G1出走実績:あり
血統:父フジキセキは強調材料

一昨年の3着馬だが、当年はG1勝利があり、好走条件を満たしていた。しかし、今年は重賞で連対もなく、ローテも3着が限度。最近の成績からここでは厳しい。

マイネルファルケ
生産:非社台
年齢:5歳
通算勝利:5勝
今年の重賞成績:最高ダービー卿CT2着
今年G1出走実績:あり
血統:強調材料なし

去年の2着馬。前年の連対馬は好走が期待できるためここでも期待できる。前走逃げて12着と沈んだが、東京の芝ではパフォーマンスを落とす。去年と同じようなローテだが、今年の富士Sは内が伸びる馬場で前残りの展開。そこでの惨敗ということで今年の巻き返しは厳しそう。

ライブコンサート
生産:非社台
年齢:6歳
通算勝利:8勝
今年の重賞成績:最高京都金杯1着、富士S2着
今年G1出走実績:あり
血統:強調材料なし

京都マイルの重賞で勝っているため注意が必要。去年のマイルCSでも凡走しているが、勝ち馬とは0.5秒差。雨が降るとまるっきり走らなくなるため良馬場が条件だが、人気薄の非社台のため注意が必要。

ワイルドラズベリー
生産:ノーザンファーム
年齢:3歳
通算勝利:3勝
今年の重賞成績:最高ローズS2着
今年G1出走実績:あり
血統:母父サンデーサイレンスは強調材料

5番人気前後に支持されそうな同馬。しかし、3歳馬の好走条件を満たしていないためここでは厳しい。

各馬の総評をまとめると

ダノンヨーヨー
テイエムオーロラ
キンシャサノキセキ
△サプレザ
ライブコンサート
ジョーカプチーノ
スマイルジャック