秋華賞検討2

次に前走のレースについて検討していく。
過去10年秋華賞の3着内30頭の内訳は
ローズS(7−8−3)
紫苑S(0−0−2)
その他(3−2−5)

となっていて、圧倒的にローズS組の成績がいい。もうひとつのトライアルの紫苑Sは3着までとなっている。

その他のレースは
09年3着 ブエナビスタ 札幌記念 2着
08年3着 プロヴィナージュ シリウスS 16着
07年3着 ウオッカ 宝塚記念 8着
06年1着 カワカミプリンセス オークス 1着
06年2着 アサヒライジング アメリカンオークス 2着
05年3着 ニシノナースコール 1000万下条件 1着
04年2着 ヤマニンシュクル クイーンS 3着
04年3着 ウイングレット クイーンS 8着
01年1着 テイエムオーシャン オークス 3着
00年1着 ティコティコタック 1000万条件 1着

条件戦からの上がり馬、クイーンSが複数出しているレースですかね。古馬を相手にしている馬というのは3歳戦では有利な条件となります。
条件戦を使っていた馬は2頭とも前走上がり1位を記録していた。
しかし最近では上がり馬の活躍はなく、ブエナビスタウオッカ、プロヴィナージュのように古馬混合重賞をつかっている馬が来ていますね。

紫苑Sから参戦の2頭は
02年3着 シアリアスバイオ 紫苑S 2着
01年3着 レディパステル 紫苑S 1着
どちらも紫苑Sでは上がり1位を記録。

秋華賞の上がりについて
上がり3位以内の脚を使えていた馬(複数いる場合もあるので母数は30ではない)は

(8−8−7−20)

となっていて馬券内のほとんどをしめている。しかし、不発が多いのも確かである。
目安となるのは

・上がり3以内の脚を使いながらも重賞で連対がない馬は秋華賞でも厳しい
・OPまでは上がり3位以内を使えていても重賞で3位以内の脚が使えなくなる馬も厳しい

どちらも考えてみれば当たり前なのですが、重要なことです。
去年の例でみるとミクロコスモスは上がりが速い馬ですが、重賞では1度も連対したことがなく、秋華賞ではブエナビスタを上回る上がり1位でしたが馬券内には届きませんでした。
今回のメンバーで危ないと感じるのは
オウケンサクラ
エーシンリターンズ
ブルーミングアレー
ディアアレトゥーサ

この4頭はすこし物足りなさを感じますね。ただオウケンサクラは先行できる馬ですから先行馬として考えたほうがよさそうです。

逆に上がり4位以下で馬券に絡んだ馬も見ていきましょう。
08年1着ブラックエンブレム
08年3着プロヴィナージュ
07年1着ダイワスカーレット
07年2着レインダンス
04年3着ウイングレット
03年3着ヤマカツリリー
00年2着ヤマカツスズラン

ヤマカツリリーヤマカツスズラン以外はすべて社台系の生産の馬だということがわかります。社台系の生産の馬が大挙出走してきますのでペースを作るのも社台の馬ということになります。そのペースにあう社台の馬活躍できるということです。

狙いは

社台系の生産の馬でスタミナのある血統を持つ上がりの速い馬か先行馬

ということですかね。

社台以外の馬をねらうなら上がりの速い馬しか狙えないということです。
ヤマカツの2頭に関しても
ヤマカツスズランは逃げて阪神3歳牝馬Sを勝っていますし、ヤマカツリリーフィリーズレビューで3番手から上がり1位を記録や、阪神3歳牝馬Sで11番人気2着とG1での穴実績がありました。