毎日王冠

毎日王冠検討

まず重要なのはウオッカが2年連続で負けたのは毎日王冠が1800mであるということを考えなくてはいけません。
08年は毎日王冠で負けた後天皇賞を勝ち09年はJCを勝ちました。
1800mというのは非根幹距離なので適正がなかったみたいです。

実際ウオッカの非根幹距離の成績はよくなく、根幹距離と非根幹距離の成績を比べると

根幹 (10−2−3−2)
非根幹(0−3−0−6)

となっています。根幹距離の着外の2回は最後のドバイのレースでレース中ハナ出血を発症していて、もう1回は3歳時のJCです。さすがに位置取りが後ろ過ぎでした。
根幹距離ではほぼ完璧な成績です。
一方非根幹距離は毎日王冠で2着2回と黄菊賞で2着があるだけでほかはすべて着外に沈んでいます。毎日王冠では圧倒的1番人気を背負いながら負けてしまい、黄菊賞も負けた馬は後に出世するような馬ではありませんでした。
3歳時の宝塚記念有馬記念、4歳時の京都記念はまったくいいところがありませんでしたからね。ドバイデューティーフリーも1777mと中途半端な距離のため2年連続で負けてしまいました。

この用にウオッカのようなG1を7勝もする馬でも負けてしまうレースなので根幹距離、非根幹距離の実績を知っておくのは重要なことでしょう。
ここで負けても天皇賞のときは、根幹距離の実績があれば評価を落とす必要はないと思います。

今回の登録馬の根幹と非根幹距離の実績を見てみましょう。芝のみを対象とします。先に書く成績が根幹距離、跡に書くのが非根幹距離の成績です。
アルシラートは1800m以上での実績がないためここではこないとみなし除外します。
コパノオーシャンはオパールSに回る可能性が高いため除外します。

アドマイヤメジャー (4−1−1−2) (1−0−0−3)
アリゼオ      (2−0−0−2) (1−0−1−0)
エイシンアポロン  (0−3−0−2) (2−0−0−2)
ショウワモダン  (5−2−1−12) (4−1−1−7)
シルポート    (0−0−1−6) (6−4−1−6)
スマイルジャック (3−2−3−8) (1−1−2−3)
トウショウウェイヴ(6−2−2−6) (0−2−0−8)
ネヴァブション  (3−1−3−10) (5−0−0−12)
ペルーサ     (4−0−0−1) (0−0−0−0)
マイネルスターリー(4−0−0−8) (2−1−2−8)

シルポートオールカマーで大敗してしまいましたが、非根幹距離が得意な成績を収めていますのでここは人気がなくても買いでしょう。
逆にトウショウウェイヴは東京コースが得意でも根幹距離で勝てていませんのでここは厳しいでしょうね。ネヴァブションも非根幹距離のほうが得意そうです。重賞3勝していますが、すべて非根幹距離でのものです。ただ1800mが2005年以来で、歳をとりズブくなってスピードに対応できるかが心配です。
ペルーサは非根幹距離初めてですね。今までのパフォーマンスをみても根幹距離で差をつけて勝っているところをみると根幹距離が得意そうな気もします。
エイシンアポロンは非根幹距離で重賞を勝っていますが根幹距離では2着止まりのところを見ると非根幹距離のほうがよさそうですね。

00年以降で中山開催を除く年の上位3頭の血統を書いて行きます。

09年
1着 カンパニー
生産 ノーザンファーム
ミラクルアドマイヤ
母父ノーザンテースト
母母父クラフティプロスペクター

2着 ウオッカ
生産 カントリー牧場
タニノギムレット
母父ルション
母母父トウショウボーイ

3着 ハイアーゲーム
生産 社台ファーム
サンデーサイレンス
母父ローソサイエティ
母母父ゲイメセン

08年
1着 スーパーホーネット
生産 ガーベラスパークタッド
父ロドリコデトリアーノ
母父エルセニョール
母母父Elocutionist

2着 ウオッカ

3着 アドマイヤフジ
生産 辻牧場
アドマイヤベガ
母父ビーマイゲスト
母母父Ela-Mana-Mou

07年
1着 チョウサン
生産 坂東牧場
ダンスインザダーク
母父サッカーボーイ
母母父スリルショー

2着 アグネスアーク
生産 社台ファーム
アグネスタキオン
母父ベリファ
母母父ミスタープロスペクター

3着 ダイワメジャー
生産 社台ファーム
サンデーサイレンス
母父ノーザンテースト
母母父クリムゾンスタン

06年
1着 ダイワメジャー

2着 ダンスインザムード
生産 社台ファーム
サンデーサイレンス
母父ニジンスキー
母母父キートゥザミント

3着 ローエングリン
生産 社台ファーム
シングスピール
母父ガルドロワイヤル
母母父カルヴァン

05年
1着 サンライズペガサス
生産 ヤナガワ牧場
サンデーサイレンス
母父ブライアンズタイム
母母父アリダー

2着 テレグノシス
生産 社台ファーム
トニービン
母父ノーザンテースト
母母父セクレタリアト

3着 ケイアイガード
生産 大滝康晴
デヒア
母父Relaunch
母母父Bold Reasoning

04年
1着 テレグノシス

2着 ローエングリン

3着 ブルーイレブン
生産 佐々木牧場
サッカーボーイ
母父シンボリルドルフ
母母父サンプリンス

03年
1着 バランスオブゲーム
生産 ヤマダファーム
フサイチコンコルド
母父アレミロード
母母父ディクタス

2着 トーホウシデン
生産 オリエント牧場
ブライアンズタイム
母父ブラッシンググルーム
母母父ニジンスキー

3着 エイシンプレストン
生産 Joseph E. Gehl
グリーンダンサー
母父Monteverdi
母母父ブラッドロイヤル

01年
1着 エイシンプレストン

2着 ロサード
生産 ノーザンファーム
サンデーサイレンス
母父リファール
母母父セクレタリアト

3着 ダイワテキサス
生産 ハシモトファーム
トロメオ
母父ノーアテンション
母母父サンプリンス

00年
1着 トゥナンテ
生産 追分ファーム
サクラユタカオー
母父ノーザンテースト
母母父ガーサント

2着 アドマイヤカイザー
生産 N. P. Bloodstock Ltd
父レインボークエス
母父Val de l'Orne
母母父Sir Gaylord

3着 エイシンキャメロン
生産 Happy Hill Farm
父With Approval
母父Master Derby
母母父Dr. Blum


生産まで書いたのは04年以降社台ファームの生産の馬が活躍しているということです。社台系でも社台ファームが特に活躍していて、06年は上位独占しました。
08年は社台ファーム生産の馬が3頭出走していましたが、9,14,15番人気という人気薄なのでしょうがないところがありました。
今年のメンバーで社台ファームの生産馬は
ショウワモダン
ペルーサ
の2頭です。
そして社台RHが馬主のアリゼオ社台ファームの馬と同様と考えていいでしょう。

なので
アリゼオ
ショウワモダン
ペルーサ

は生産、馬主面で注目です。

ほかに注目すべき点は開幕週ということで先行馬でも速い上がりを使えることが必要ということです。

近3走で上がり3位以内が目安ですかね。そしてできれば重賞で使えてるほうがいいです。