北九州記念回顧、札幌記念検討

2着スカノイダンを買っていないため外しました。

斤量の面で買える馬ではありましたが、他の馬に魅力を感じたためきってしまいました。気になったら買うほうがいいですね。

勝ったメリッサはアイビスSDの最下位というのが嫌われ人気がありませんでしたが、軸に下通り血統や斤量では走り時でしたね。福永もうまく乗りました。
結構いい線
いってたと思うんですけどね。

切り替えて札幌記念の検討に移りたいと思います。
関屋記念のときも書きましたが、夏の重賞で数少ない定量戦なので臨戦ローテや前走についてのデータである程度絞れます。しかもG2にしてはかなり高額の賞金で2歳G1よりも高く設定されています。

まずはラップから見てみます。

09年 35.6−48.9−36.2
08年 34.7−48.1−35.8
07年 35.5−49.8−34.8
06年 36.0−50.0−34.3
05年 36.2−48.2−36.7
04年 35.6−48.7−36.1
03年 36.5−48.7−35.1
02年 34.8−49.3−35.4
01年 35.7−49.7−34.7

前半がだいたい35秒〜36秒台で流れ、中間の4Fが48秒台で後半がまた34秒〜36秒台となっています。
中間が49秒を超えたときは後半の3F34秒台が3回と最後の瞬発力勝負となります。
48秒台では上がりがかかり35秒から36秒台の上がりとなっています。

08年だけが異常なラップで前半34秒台で中間も最速。これはコンゴウリキシオーがいたからで、安田記念でもハイペースで逃げ粘った経験があります。そういった逃げ馬がいれば考える必要がありますが、今年はそういう馬がいるわけでもなさそうなので例年どおりのラップとなりそうです。

レース前から完全にペースはわかりませんが、瞬発力と持続力のある馬が狙いところでしょうね。

ラップからはわかりませんが、小回りでも逃げ先行馬が強いわけでもなく、意外と差し追込が決まってますよね。とはいっても4角で10番手以降というのはさすがに厳しすぎます。直線が300mにも満たないため前が完全に止まらないと届きません。
過去10年ではトウカイポイントファストタテヤマだけですね。

他にさしてきた馬はまくってきて3角で10番手以降にいてもある程度上がってきています。かなり捲くりがはまりやすいイメージがあるんですよね。コーナーが結構緩やかで、外に振られないんですかね。

なので上がりが早ければかなりの率で馬券に絡んでいます。

上がり1位
(5-3-0-3)
上がり2位
(2-3-2-3)

対馬の大半は速い上がりを使っている馬です。3着は前で粘った馬ということでしょうか。
しかし、上がりの速い馬で絡んできているのは人気馬が多く、穴を開けるのは人気薄の差し馬ではなく内を回った先行馬ということが多いです。実際去年のヤマニンキングリーブエナビスタに上がりはおとりましたが、内をうまく回り勝ちました。

なので穴を狙うなら内枠の先行馬でしょうね。

次に血統を見ていきます。

過去10年の3着内の馬の血統です。
09年

1着 ヤマニンキングリー  57kg 上がり35.8秒 
アグネスデジタルミスプロ系)
母父サンデーサイレンス
母母父ボールドフォーブス(ボールドルーラー系)

2着 ブエナビスタ  54kg 35.1秒
スペシャルウィーク
母父カーリアンニジンスキー系)
母母父Lord Gayle(ターントゥ系)

3着 サクラオリオン 57kg 35.3秒
エルコンドルパサー
母父ダンチヒ
母母父セクレタリアトボールドルーラー系)


08年

1着 タスカータソルテ 57kg 34.3秒
ジャングルポケット
母父ノーザンテースト
母母父アイリッシュルーラー(ボールドルーラー系)


2着 マツリダゴッホ 57kg 34.9秒
サンデーサイレンス
母父ベルビダー(ボールドルーラー系)
母母父アファームドレイズアネイティヴ系)
リボー有り

3着 フィールドベアー 57kg 34.9秒
フジキセキ
母父トニービン
母母父ノーザンテースト


07年

1着 フサイチパンドラ 55kg 34.8秒
サンデーサイレンス
母父ヌレイエフ
母母父バックパッカー(ファラリス系)


2着 アグネスアーク 57kg 34.3秒
アグネスタキオン
母父ベリファ(リファール系)
母母父ミスタープロスペクター


3着 サクラメガワンダー 57kg 33.9秒
グラスワンダー
母父サンデーサイレンス
母母父ノーザンテースト


06年 

1着 アドマイヤムーン 54kg 33.5秒
父エンドスイープ(ミスプロ系)
母父サンデーサイレンス
母母父クリス(シャーペンアップ系)


2着 レクレドール 55kg 34.1秒(※ステイゴールドの全妹)
サンデーサイレンス
母父ディクタス(ゲインズボロー系)
母母父ノーザンテースト

3着 マチカネキララ 57kg 34.3秒
サンデーサイレンス
母父ラストタイクーンノーザンダンサー系)
母母父アクションリング(ボールドルーラー系)


05年


1着 ヘブンリーロマンス 54kg 35.9秒
サンデーサイレンス
母父サドラーズウェルズノーザンダンサー系)
母母父リボー(リボー系)


2着 ファストタテヤマ 56kg 35.7秒
ダンスインザダーク
母父ターゴワイズ(プリンスローズ系)
母母父ノーザンテースト


3着 コイントス 56kg 36.9秒
サンデーサイレンス
母父エッグトス(ファラリス系)
母母父プラクティカント(トウルビヨン系)


04年


1着 ファインモーション 57kg 34.9秒
デインヒル
母父トロイ(フェウェイ系)
母母父ミルリーフ(ネヴァーベンド系)


2着 バランスオブゲーム 57kg 36.0秒
フサイチコンコルドニジンスキー系)
母父アレミロード(リボー系)
母母父ディクタス(ゲインズボロー系)


3着 ローエングリン 57kg 36.5秒
シングスピールサドラーズウェルズ系)
母父ガードロイヤル(ミルリーフ系―ネヴァーベンド系)
母母父カルヴァンセントサイモン系)


03年


1着 サクラプレジデント 53kg 33.7秒
サンデーサイレンス
母父マルゼンスキーニジンスキー系)
母母父セダン(プリンスローズ系)


2着 エアエミネム 57kg 34.4秒
デインヒル
母父アリシーバレイズアネイティヴ系)
母母父ニジンスキー


3着ノブレスオブリッジ 54kg 34.5秒
サンデーサイレンス
母父モガミ(リファール系)
母母父パーソロントウルビヨン系)

02年

1着 テイエムオーシャン 56kg 34.5秒
ダンシングブレーヴ(リファール系)
母父リヴァリア(ネヴァーベンド系)
母母父マグニチュード(ミルリーフ系)


2着トウカイポイント 56kg 34.2秒
トウカイテイオーパーソロン系)
母父リアルシャダイ(ロベルト系)
母母父ノーザンテースト


3着 コイントス 56kg 34.7秒
サンデーサイレンス
母父エッグトス(ファラリス系)
母母父プラクティカント(トウルビヨン系)


01年


1着 エアエミネム 53kg 34.4秒
デインヒル
母父アリシーバレイズアネイティヴ系)
母母父ニジンスキー


2着 ファイトコマンダー 56kg 34.5秒
コマンダーインチーフ(リファール系)
母父ミホシンザンボワルセル系)
母母父テユーダーペリオット(ハイペリオン系)

3着 ジャングルポケット 54kg 34.6秒
トニービン
母父ヌレイエフ(ノーザンダンサー系)
母母父ノーダブル(ハイペリオン系)


06年は例年になくスローな年で完全に瞬発力勝負となり、サンデー系が上位独占しました。

しかしそれ以外の年は函館記念のときに触れたようなヨーロッパのクラシックディスタンスで勝ったような馬たちを父や母父に持つ馬。
函館記念と違うのはヨーロッパのクラシックディスタンスの好走血統だけでなく、日本のクラシックディスタンスの好走馬(ダービーやジャパンCを勝った馬か産駒にそれらの勝ち馬)もよく絡んでいます。根幹距離の重賞なので2400mで好走できるペース、スタミナが必要となるからでしょう。

次はそのクラシックディスタンスについてなんですが、札幌記念ではクラシック好走馬は当然なんですが、クラシックに出走していたというだけでも好走例があります。やはりクラシックにでたということは根幹距離に強く、力も伴っているということでしょうから出ていたというだけで好走が着たい出来そうです。

クラシックに出ていただけで好走していた馬というのは去年のヤマニンキングリーがいい例で、菊花賞では9着と振るいませんでした。ちなみに菊花賞は非根幹距離ですが、出るまではトライアル等根幹距離のレースに使うわけでそういう面で期待できるということです。

長くなりますが、最後にデータを書いて終わろうかと。

単勝100倍以上
・前走負け2.0秒以上
・前走10番人気以下
・斤量増
・前走函館・札幌以外
・二桁馬番

これらに該当する馬は減点が必要です。斤量増についてですが、斤量増だと前走ハンデ戦で軽くしてもらったのに負けたということが多く、そこで負けているようでは定量戦のここでは厳しくなるということです。そこが札幌記念のとくちょうでしょうね。
どれにも該当しないのは
ドリームサンデー
フィールドベアー
です。開幕したてなので外枠はやはり不利になります。

いろいろ書きましたが、明日またまとめますので。