オークス検討

ではオークスの検討をしていきましょうか。


まず気になるのはアパパネオークスを勝てるタイプなのか。

以前からいっている通り、距離的にも気性的にも無理なんじゃないかと思っているんですが、今の世代のG1を2勝しているとおり力だけはひとつ抜けてますね。


過去20年で桜花賞オークスを連勝した馬は3頭しかいません。

93年 ベガ
03年 スティルインラブ
09年 ブエナビスタ

の3頭ですね。この3頭の共通点は

1.1200mのレースに出ていない。
2.桜花賞トライアルにチューリップ賞を使っている
3.連対率100%(ブエナビスタは例外)

です。3のブエナビスタの例外というのはいわゆる伝説の新馬戦です。勝ち馬が皐月賞勝ち、2着の馬がきさらぎ賞圧勝していました。さすがにこれだけの成績を残しているうまに勝っとけよというのは酷です。それでも3着でしたからね。後の菊花賞馬に先着してますし。
そのあとブエナビスタは負けずにオークスまできました。阪神JFでもデータを打ち破っており、未勝利戦勝ち直後に勝った馬はブエナビスタが初めてでした。これだけの実績を残していれば3の条件は該当として大丈夫です。


ではアパパネはどうでしょう。

1.使ったレースは新馬戦が1800m、3着のあとすべて1600mでクリア
2.トライアルにはチューリップ賞で2着でクリア
3.新馬戦3着。上位2頭を見てみると

1着 ローグランド     新馬勝ち直後札幌2歳Sで9着(1.0秒差負け)。それ以降出走経験なし。
2着 オリエンタルジェイ  芝では勝ちをあげられずダートで1勝。


去年のブエナビスタ新馬戦とは程遠いレベルですね。アパパネはこのレースで0.8秒差負けています。

この馬にブエナビスタを望むのは酷でしょうね。

私はこの馬を買う予定はありませんのでこういう見方になってしまうんでしょうが、人気になればなるほど買う気になれません。

では1〜3の条件を満たす桜花賞馬がいないとき勝ち馬はどういう馬か見ていきます。

次に見るのは桜花賞の1番人気の馬と桜花賞の2着の馬ですね。今回1番人気はアパパネなので2着のオウケンサクラのみ見てみます。

この馬を見るのは1番人気の馬は桜花賞の時点で世代では1番力があると思われていて、その馬の巻き返しです。
2着馬は桜花賞では距離適正で勝ち馬に負けましたが、力自体は上位なので距離が伸びて巻き返してくるタイプです。



過去20年で2着から巻き返してきたのは
92年 アドラーブル
95年 ダンスパートナー
97年 メジロドーベル
05年 シーザリオ

の4頭です。

ダンスパートナーシーザリオ桜花賞で0.0秒差の僅差。展開しだいで勝てていたかもしれないという馬です。基本的に着差なしの馬が巻き返してきます。

アドラーブル桜花賞馬(ニシノフラワー)にトライアルのチューリップ賞で勝っていました。トライアルではスローで流れ、後の桜花賞馬に勝ちましたが、桜花賞ではペースがあがり負けてしまいました。巻き返してくるのはこういうタイプで、オークスはどの馬も初めての距離なのでスローになりがちなので桜花賞を勝つ力の持ち主か、トライアルのようなスローで持ち味を生かせるタイプです。

メジロドーベルは今で言う阪神JFを勝っているG1馬でした。桜花賞ではキョウエイマーチに負けましたが、適正の差でしょうね。

まとめるとこのような感じです。

4.桜花賞で着差なしの接戦をしていた馬
5.桜花賞以前に桜花賞馬に勝ちあり
6.G1馬

です。

オウケンサクラ

桜花賞で0.1秒差負け
桜花賞前の唯一の対戦のチューリップ賞アパパネに負け
・G1馬ではない


ということです。なのでオウケンサクラの逆転も厳しいという見方が出来ます。さらにフラワーCを勝っていますが、レベルに少し疑問がつきますよね。シーザリオと似たようなローテになっていますが、チューリップ賞で負けてますからね。2着でも3,4着とも展開しだいで逆転があったかもしれませんし。


オウケンサクラを買うなら、チューリップ賞アパパネに勝ったショウリュウムーンの方がいいでしょうね。桜花賞では前が開けず直線だけの競馬になりましたが、最後4着まできました。瞬発力ではもしかしたら世代で1番なんじゃないでしょうかね。桜花賞で唯一追い込んできてますし。


ではこの条件でもオークスの勝ち馬の傾向にある馬が出てきませんでした。こういうときの傾向は


7.桜花賞3着馬(着差が0.2秒くらいまで)
8.年明けにOP特別以上を勝っていて、桜花賞5着以内
9.年明け芝1800m以上重賞連対かOP勝ち
10.東京の1600m以上重賞勝ちか牡馬OP勝ちあり


です。
7はシルクプリマドンナのみでオークスで1番人気になりました。桜花賞3番人気3着で前走よりも人気をあげてきました。こういう馬でないと厳しいでしょう。今年のエーシンリターンズですが、人気は前走より上がりそうですが、上位人気に支持されるというのはないかなと思います。ただ鞍上がオークス男の福永なので抑えておいてもいいかもしれませんね。

8はローブデコルテ、エイシンサニーが該当です。ローブデコルテのときは桜花賞1,2着の馬がでないという異例の年でした。2着うまがダービーを勝ってしまうというさらに異例の年ですね。出走馬中では桜花賞で2番目の力を持っている馬というレベルでした。エイシンサニーは90年ということで20年も前のデータです。さすがに参考になりませんかね・・・・

今年のメンバーで言えばアプリコットフィズショウリュウムーンになります。エーシンは先ほど触れましたね。
ショウリュウムーンは先ほど少し触れましたね。瞬発力勝負ならいい勝負が出来そうです。
アプリコットフィズは10の条件でも該当していますね。この馬を頭で買おうと思ってたくらいですからこの条件はうれしい材料ですね。

9は過去に5頭該当うまがいてかなり有力な条件です。
簡単に言えばオークストライアルから来たとフラワーCで連対した馬です。
該当馬はトレノエンジェル、コスモネモシンサンテミリオン、アグネスワルツ、モーニングフフェイスです。オウケンサクラはきりの条件に該当していたのでここでは検証しません。

距離が1800mになっているのは距離適正ですね。1600mよりは1800mで好走してるほうが期待できますよね。

トレノエンジェルはスイートピーSからの参戦です。この組はカワカミプリンセスのみしかいません。無敗馬でやっとでしたからこの馬はきついでしょうね。父タイキシャトルというのも距離に不安です。

コスモネモシンは人気しないでしょうが、実績はありますよね。輸送で少し減っていたので身体が戻っていれば期待してもいいでしょう。ゼンノロブロイ産駒ですし。ただあまり瞬発力のあるタイプではない気がしますので展開が抜くかどうかといえば疑問符がつきますね。
サンテミリオン、アグネスワルツはフローラSの1,2着ですね。タイムも早いですし、期待できそうな2頭ですね。サンテミリオンはデビュー戦で2000mを使っている通り桜花賞には目もくれずオークスを目標にきました。
前走東京2000mを外枠から勝ったのは価値がありそうです。ただトライアルから来た馬で注意しなきゃいけないのは前残りの馬場でレースを行っているため前目でレースをしていた馬の扱いに気をつけたいですね。

来週がどんな馬場になっているかわかりませんが、差しが決まるようでは1,2番手でレースをしていたこの2頭は向かないレースとなるかもしれません。サンテミリオンはフラワーCで差し損ねてますから、前目でレースをしないといけないタイプでしょう。アグネスワルツはおそらく逃げるでしょう。他の馬あの出方によりますが、オウケンサクラやニーマルオトメあたりが競りかけてくるようならつぶれてしまうかもしれません。過信には気をつけようと思いますが有力でしょう。

10はアプリコットフィズサンテミリオン、アグネスワルツが該当ですね。



まとめると頭で買える馬は

アプリコットフィズ
ショウリュウムーン
エーシンリターンズ
コスモネモシン
サンテミリオン
アグネスワルツ
モーニングフフェイス

です。もうすこし絞りたいですね。

後日2着馬の条件とともに見ていきたいと思います。