有馬記念検討

今年はあまり更新できていませんでしたが、有馬記念くらいは書いていこうかと思います。


まずはG1であり、その年の最後の大レースですから、当然のように社台が強いです。

社台以外の馬が3着ないにきたのは

07年 1着 マツリダゴッホ
04年 2着 タップダンスシチー
04年 3着 シルクフェイマス
03年 1着 シンボリクリスエス
02年 1着 シンボリクリスエス
02年 2着 タップダンスシチー
01年 2着 アメリカンボス


過去10年で見るとこのようになっています。ここ3年は社台が3着内を独占していますが、非社台の可能性を見ていきましょう。

有馬記念は非根幹距離のレースということもあり、非根幹距離実績が重要になっています。



個別に見ていくと


マツリダゴッホ
中山の非根幹距離では有馬記念まで

(4−0−1−1)


着外の1回セントライト記念競争中止で、実質すべて3着ないです。4勝の中にはAJCCオールカマーのG2も含まれています。結局オールカマーを3連覇し、日経賞AJCCと非根幹距離の重賞を勝ちまくりました。


タップダンスシチー
2回好走していますが、1回目の年は日経賞で2着の経験があり、2回目の好走時は宝塚記念で1着となっています。
03年も出走していましたが、その年は根幹距離で4勝、非根幹距離では宝塚記念3着のみの実績でした。

つまり、
・当年の中山の非根幹距離重賞で連対している
・当年もうひとつのグランプリであり、同じく非根幹距離のG1である宝塚記念で連対している

この実績があったためと考えられます。宝塚記念で3着では足りないということでしょう。


シルクフェイマス
タップダンスシチーと同様に当年宝塚記念で連対実績がありました。さらに京都記念(2200m)も勝っています。


シンボリクリスエス
2回好走しています。1回目の好走は3歳時で、中山の非根幹距離実績は山吹賞(500万条件)のみです。しかし、非根幹距離の適正を感じさせるのはダービーです。
ダービーは東京2400mであり、ある程度の早熟度と完全な根幹距離の適正が求められます。天皇賞秋を連覇している馬が完全に非根幹距離の馬というわけではありませんが、ダービー2着馬は非根幹距離が得意な馬が多いのも事実です。

シンボリクリスエスに限らず、ダービー2着の馬で非根幹距離のレースで活躍した馬は

ハーツクライ   宝塚記念2着、有馬記念ディープインパクトに勝つ
ゼンノロブロイ  有馬記念3着、1着の実績

さらに古くは
ダンツフレーム  宝塚記念1着
ビワハヤヒデ   宝塚記念1着、有馬記念2着
メジロライアン  宝塚記念1着、有馬記念2着



2着でなくても3着も馬にも非根幹距離巧者が隠れていることもあります。去年のヴィクトワールピサも中山巧者、非根幹距離巧者といえるでしょう。
2回目の好走は前年の有馬記念を制していることからも非根幹距離巧者ということがいえます。



アメリカンボス
当年のAJCC中山記念を連勝。この馬も中山非根幹距離の実績が抜群でした。

まとめると
・当年非根幹距離G1連対実績
・当年中山非根幹距離重賞連対実績
・ダービーで2着等根幹距離ではすこし足りない成績

非社台の馬ではこのような実績がないと厳しいようです。

さらに枠順を見ると

07年 マツリダゴッホ 2枠3番
04年 タップダンスシチー 5枠9番
04年 シルクフェイマス 4枠6番
03年 シンボリクリスエス 8枠12番
02年 シンボリクリスエス 1枠1番
02年 タップダンスシチー 5枠8番
01年 アメリカンボス 1枠1番


シンボリクリスエスが8枠12番で勝っているが、外枠不利とわかっていながら、1番人気に押されていた馬でした。しかも12頭と少頭数でした。次に外目の枠に入っているのはタップダンスシチーの5枠9番。しかしこの馬も3番人気と上位人気に押されていました。非社台で穴をあけるとすれば一桁馬番ということになります。

今回の非社台の馬は
アーネストリー
キングトップガン
ヒルノダムール
マイネルキッツ

今年も少数となっています。アーネストリーヒルノダムールは今年のG1を勝っていますし、マイネルキッツもG1馬です。

非社台の好走条件に当てはめてみると

アーネストリー
宝塚記念1着、オールカマー1着と非根幹距離ではしっかりと実績を残しています。


ヒルノダムール
天皇賞春1着、大阪杯1着、京都記念3着、日経新春杯2着とどちらかというと根幹距離のほうが適正が高そうで、中山での実績もないし、非根幹G1の実績もない。


キングトップガン
目黒記念1着、函館記念1着。非根幹距離の重賞を勝っているが、ハンデ戦。54kg以下でしか実績が残せていないのもマイナス。


マイネルキッツ
ステイヤーズS1着。中山の重賞を勝っているが、ここにはつながらないステイヤーズSテイエムオペラオーが3着しているが、3歳馬で皐月賞1着、ダービー3着、菊花賞2着と当年のG1実績もあった。



結論としては非社台で上位に入れるのはアーネストリーだけということになる。