関屋記念検討

01年から今の新潟1600mで行われているので過去9年で検討していきます。

夏の重賞で唯一のマイル重賞。
札幌記念関屋記念の2つしかない別定戦。

まずこれらが重要な要素です。マイル重賞が1つしかないのでこの距離を使いたい馬はここを使うしかないのでメンバー自体はそろいます。
そして別定戦なので人気馬が信頼の置けるレースで、1番人気は9年連続で3着以内を確保しています。

新潟1600mの特徴としては最後の長い直線を意識してかスローに流れて直線の上がり勝負となります。

過去3年だけラップを見てみても

09年 1.32.7 34.6-33.7
12.2-10.8-11.6-12.3-12.1-11.3-10.7-11.7

08年 1.32.8 36.0-32.9
12.6-11.3-12.1-12.3-11.6-11.0-10.0-11.9

07年 1.31.8 34.4-34.5
12.8-10.6-11.0-11.2-11.7-11.8-10.3-12.4

となっていて、前半より後半のほうが1秒以上はやくなります。

しかし、気になるのは最後1ハロンだけタイムがガクンと落ちているところです。平坦な直線なので坂を上るわけでもなくタイムが落ちているというのは少し脚があがり始めているということですよね。なのでスピードさえあればいいわけではなく粘れる馬でないといけません。

過去9年の成績を見てみると上がり勝負になりますが、3着内に1頭は4角で5番手以内にいる馬が絡んできているということです。
ではその先行して粘りこんだ馬たちの血統を見ていきましょうか。

09年
マイネルスケルツィ
グラスワンダー(母父がダンチヒ
母父マキアヴィリアン

08年
タマモサポート
タマモクロス
母父ジョリーズヘイロー
母母父グリーンデザート(ダンチヒ系)

07年
シンボリグラン
父グランドロッジ(ダンチヒ系)
母父リナミックス

06年
ダイワバンディット
ボストンハーバー
母父ミスタープロスペクター

05年
ダイワメジャー
サンデーサイレンス
母父ノーザンテースト

04年
ブルーイレブン
サッカーボーイ(母父がノーザンテースト
母父シンボリルドルフ

ロードフラッグ
デインヒル
母父ノーザンテースト

03年
オースミコスモ(上がり3位)
フジキセキ
母父モーニングフローリック

アドマイヤマックス
サンデーサイレンス
母父ノーザンテースト

02年
マグナーテン
ダンチヒ
母父Le Nain Jaune(リファール系)

ミリオンビット
アジュディケーティング
母父アリダー

01年
マグナーテン
上参照

クリスザブレイヴ
ノーザンテースト
母父クリスエス

これで全部となります。
目立つのはノーザンテーストの血を持つ馬たち。そしてダンチヒですね。
どちらも満たしていないのはオースミコスモダイワバンディットですが、オースミコスモは先行したうえ上がりが3位と完璧なレースをしました。
例外中の例外はダイワバンディットのみでノーザンテーストダンチヒのを含んでいることが先行した馬が粘る条件となりそうです。

今回のメンバーでどちらかを含んでいるのは
マイネルクラリティ(父母父がダンチヒ
エフティマイア(母母父ノーザンテースト
セイクリッドバレー(母母父がノーザンテースト
タマモナイスプレイ(母父がノーザンテースト
フローライゼ(父母父がダンチヒ系)
レッツゴーキリシマ(父がノーザンテースト系)
リザーブカード(父母父がノーザンテースト)

の7頭です。
次に年齢についてみてみましょう。
馬券に絡むのは4〜7歳の馬たちで特に5歳馬が強いです。
7歳馬に注目してみると6頭が3着ないに来ていますが、そのうち5頭はノーザンテーストの血を含んでいます。
カンパニーやダイワメジャーの母父であるように高齢でも成長、能力の維持が出来るのがノーザンテーストの特徴のようで7歳馬になるとノーザンテーストを含んでいないと厳しいようです。例外のサイドワインダーは母母父がダンチヒなので血統のほかの部分で押せる部分がありました。

先ほど書いたノーザンダンサーを含む馬たちで7歳以上はリザーブカードのみです。
他の7歳以上馬
キャプテンベガマルカシェンクフサイチアウステルホッコーソレソレーは好走は期待できないかなと。

最初にスピードだけでなく粘りが必要と書きましたが、要はスタミナが必要なレースということです。
マイル以上での実績があれば心強いですね。
実際過去の勝ち馬を見ても1800m以上の重賞レースでの実績があります。
09年スマイルジャック スプリングS勝ち、ダービー2着
08年マルカシェンク 小倉大章典、鳴尾記念2着等
07年カンパニー  大阪杯京阪杯勝ち等
06年カンファーベスト 大阪杯3着、朝日CC勝ち等
05年サイドワインダー 中山記念2着、京阪杯勝ち等

過去5年分にしましたが、これだけの実績を残した馬たちが勝っています。

今回のメンバーで1800m以上の重賞で実績を残しているのは
エフティマイア オークス2着
セイクリッドバレー セントライト記念、新潟大章典2着
マッハヴェロシティ 青葉賞2着
マルカシェンク  小倉大章典、鳴尾記念2着等
レッツゴーキリシマ 中京記念3着
キャプテンベガ エプソムC3着2回

ですかね。
今日はこれくらいにしておきます。

明日は時間が取れそうですので書きますよ。

今のところの注目馬はセイクリッドバレー、エフティマイアが有力かなと思っています。